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新型コロナウイルスに感染したらどうなるのか?

シンラボ編集部
2021/05/07
covid-19

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広報部長のKUROです。

先日、新型コロナウイルスのPCR検査を受けて、陽性であることが発覚し、その後発症を経て、現在宿泊療養にて隔離状態にあります。発症から1週間経ちまして、ようやく文章が書ける体力が回復してきたので、これまでのあらましをこちらに記載していきたいと思います。なお、あくまでも個人的な体験なので、全員が同じ症状とは限りません。よりひどい症状の方もいらっしゃることと思いますし、無自覚の方もいらっしゃいます。

しかし、僕が体験したことだけは事実です。あくまで、記録として書かせていただき、コロナウイルスの恐ろしさと共に、このウィズコロナ時代を生き抜く方法を一緒に考えていければと思います。

【発熱〜新型コロナウイルス感染確認】

4/29 発熱

僕がコロナウイルスにいつ感染し、いつ発症したかは分かりません。
ただ、この日も会社の出勤前に体温計を測ると…

 

pcr2

なんと38.2℃。

自覚症状はあるかと言えば、特段変わったことはないし、味覚も嗅覚もある状態です。しかし、この状態で会社に通常通り出社するわけにもいかず、上司に確認すると案の定、自宅待機とPCR検査を言い渡されました。どのみち今日は会社に行けないし、GWに差し掛かろうとしていたので、PCR検査結果がすぐに欲しいわけではない。とは言え、病院もGW期間中は休みにかかるでしょうから、早めに受けられるところを探しました。

pcr

先日もPCR検査について記事に書きましたが、発熱ある状態でPCR受けられるところって結構少ないんですよね。なんとか、運良くクリニックを見つけ、その日中に受けることができました。しかも、保険が適応されるので医師の診察、PCR検査含め¥2000かからないということで、先日財布を盗まれた自分にとっては非常にありがたかったです。

検査結果については、唾液を分析していく検査なので即伝えるというのは難しいようで、翌日クリニックから電話があるとのことでした。

4/30 PCR検査で陽性確認

この日の朝、クリニックから電話があり、陽性であることが確認されたと通達を受けました。ちなみに、これは変異株ではなく、通常の「新型コロナウイルス」だそうです。クリニックの方で保健所に報告するとのことなので、一旦は保健所からの連絡を待って欲しいとのこと。そして当然、感染者なので自宅から一歩も出れなくなりました。

会社にコロナ陽性であったと伝え、社内での濃厚接触者については保健所が判断するので、それまで待って欲しいの旨を伝えることに。GWに差し掛かっていたので保健所はHPを見ると休みになっていたのですが、数時間後に電話が掛かってきました。

主に、この1週間誰に会い、どんなことをしていたのか、現在の住まい(誰かと住まいを共にしているか)などを聞かれました。要するに、濃厚接触者は誰が該当するのか、感染者を隔離する必要があるのか、を確認するためのヒアリングになります。幸にして、会社内に濃厚接触者はいないだろうと言うことでしたが、宿泊療養(ホテル)にて隔離はされることになりました。

さて、症状は前日まで無自覚でしたが、この日は若干呼吸が苦しくなる、ずっと運動した後のような状態が続いていました。

 

【宿泊療養まで待機】

5/1 待機

宿泊療養は5/3からということで、この日と翌日は自宅待機することになりました。と言っても、自宅から外に出られません。自業自得とは言え、一歩先にあるコンビニにさえ行けないのです。気持ち悪さがある中、この日はずっと寝ることにしました。体力はそこまで落ちてはないですが、GW中にも関わらず、どこにも行けないというメンタル的な部分の方がダメージは大きかったですね。これがコロナウイルスの辛いところです。

それとこの日は、東京都から電話が掛かってきて、宿泊先の希望についていろいろ聞かれました。場所の希望とか、タバコの部屋でも良いのかとか、結構丁寧に聞いてくださるので、コロナ感染者というよりは、まるで旅行しているかのような希望の聞かれようです。この後もサービス旺盛な宿泊療養の話が出てきますが、海外のニュースとか見ていると、なんて贅沢な「感染者隔離」なんだろうと思ってしまいます。

この日の晩、深夜に突如として胃痛に襲われました。一日中、ほとんど何も口にしていなかったせいか、胃酸が一気に出てきたか分かりませんが、胃が痛くて寝られません。なんとか自宅にあったフルーツを食べたら、若干和らぎましたが、食べ物が買いに行けないとは言え、我慢せずに食べ続けないと大変であることを思い知りました。

5/2 待機

というわけでちゃんと食べようと思い、近所の友人に食べ物を買ってきてもらいました。これ、周りに友人とかもいないと、なかなか悲惨な状況になりますよね。買いに行ってくれた友人には大変感謝。

再び東京都から電話いただき、翌日の宿泊療養先が決まりました。結構新しめのビジネスホテルということでした。しかも宿泊費、食費含め全て無料とのこと。

そして症状は悪くなる一方で、咳が出る、だるい、そして呼吸苦しさが増して、本当に酸素ボンベが欲しくなって来ました。この日は救急車呼ぶか、本当に迷いました。救急車呼ぶ前に保健所に電話で相談すると、GW中なので緊急外来しかないということで、、医療費かかっちゃうのかな〜、コロナウイルスだからそう言うものなのかな〜と思って、我慢することにしました。これ、本当に我慢してよかったのか、今でも疑問ですが、大ごとにならなくてよかったです。。

【宿泊療養に入る】

5/3 ホテル1日目

車で自宅からホテルまで運んでいただくということで、東京都の方に待ち合わせ時間に自宅前に待機してほしいと伝えられました。待ち合わせ時間が15時半ということで、午前中は荷造りをしました。基本的に持ち込みは自由ではありますが、宿泊療養に入ると部屋の外には出られないので買い出しもできないですし、誰かから差し入れをもらうのは可能ではあるものの、前日までの予約が必要であったりとかするので、必要なものはもれなく持っていこうと思って準備しました。

ホテルには、食べ物や飲み物はもちろん、歯ブラシや紙コップなどビジネスホテル備え付けのアメニティーは大体揃っているとのことでしたが、タオルはないとのこと。あと、滞在中検温は必須ですが、体温計も各自で持参とのことでした。ハンガーもないかもと言われましたが、僕の滞在先にはしっかり備え付けられていました。

待ち合わせ時間になると、1台の車が家の前に到着。名前を確認後、乗せていただきました。

ホテルに向かう途中で、もう一人別の方をピックアップし、30分くらいしてホテルに到着。ちなみに、徐々に体調も悪化してきていて、30分車に乗っただけでも気持ち悪くなっていました。

宿泊療養施設

ホテルに到着。ペッパーくんが迎えに来てくれました。

車を降りてホテルの中に入り、ロビーで部屋の鍵を受け取ったら、そのまま部屋に直行。

鍵はこの画像の封筒に入っていて、併せて宿泊療養の注意点、健康管理ツールの説明と、パルスオキシメーター(指を挟んで脈拍測るやつ)が入っています。部屋の鍵

検温をし、看護士さんから電話がかかってくるので現在の症状を伝えます。

・咳は治る
・人と話すくらいには元気ではある
・食欲はいつも通り、嗅覚や味覚に異常なし

と言う状態でしたが、1週間部屋から一歩も外に出られないことに対する恐怖が襲いかかってきました。部屋はもちろん快適ですが、これは結構、きついかもですね。(慣れて仕舞えばなんともないですが)

18時になると、館内で食事の時間であることがアナウンスされ、1Fにお弁当を取りに来るように伝えられます。

お弁当の中身はこちら。

宿泊療養施設の食事

かなりしっかりした弁当と、別途サラダ、デザート、分かりにくいですが右端の「あさり」の文字はカップで溶かす味噌汁です。コーヒーやお茶などの嗜好品まで揃っているので、なかなか贅沢です。失礼な言い方ですが、ニュースで海外のコロナウイルスの状況とか見ると、同じ感染者隔離でも日本はかなり恵まれているなと感じます。

食べ物が並んでいる1Fでは、ペッパーくんが励ましてくれてます。ペッパーくん

5/4 ホテル2日目

こうして迎えた次の朝。一見すると快適なホテル生活ですが…

全然眠れない。1日目は余裕でシンラボのmtgに参加してましたが、一気にだるさが激しくなって、mtg出来ない状態になりました。

この日、広報部では8時間ほどのmtgを予定していたのですが、2時間ほどで限界を迎え、その後はキャンセルさせていただくことに(大変申し訳ありません。)。しかも、寝れもしないし、起きていても何もできないので本当に辛い状態でした。

ちなみに、この「だるい」と言うのがどういう状態かと言うと、座ってられないんです。もはや座るだけの体力がなくなっている状態、座るだけで息が上がる、常に寝たきり状態でないと落ち着かない状態、と考えていただければと思います。しかも、体が異常に熱く感じたり、通常の感覚とは違っている状態、おそらく自律神経が失調している状態に。もはや、Youtubeを見る集中力もなければ、食欲もなくなり、寝れもしないという八方塞がりです。

こうなったら最優先は寝る、あの手この手で、昼間でもいいから寝る方法を模索していきました。

5/4 ホテル3日目

2日夜はなんとか、ギリギリ眠ることができました。しかし、この日も倦怠感はまだ続きます。

・モニター見るだけで目の刺激になるので、10分以上モニターが見れない。
・なんとか椅子に腰掛けるだけでやっと。椅子に座り続けるだけでも息が上がってくる。

と言う感じなので、この写真のような構図がずっと続いていくわけです。

covid-19

まるで徹夜漬けで疲れた人みたい。

テレビを見ようとしても見れないので、うん、寝るしかないと思って半日以上は寝てました。

5/6 ホテル4日目

だいぶ体調が戻ってきました。ただ食欲までは回復せず、1日2食までなら無理せず食べれる状態です。

それと、若干の倦怠感
があったものの、映画を2時間観れる集中力がギリ戻って来たのは大きい。この出られない部屋で、何の娯楽も楽しめないというのはなかなかな地獄です。人間、ささやかな楽しみさえあれば、どんな狭い部屋でも生きていけます。これってすごく大事なことです。

5/7 ホテル5日目(現在)

ようやく、感染前と変わらないところまで回復してきました。この記事を3時間書き続けるくらいに、仕事にも支障が出ないレベルというところまで戻れてよかったです。

人工呼吸器も薬も使わず、回復してきました。不幸中の幸い、運が良かったということなのでしょうね。

 

と言う感じで、現在は元気にしております。引き続き宿泊療養で、明後日5/9まで続きます。熱もずっと36℃台なので、特段のことがなければ、9日に退所見込みです。

シンラボ含めたくさんの方々からありがたい言葉をいただきました。

また、感染者相談を受けている保健所や、自治体、宿泊療養施設を運営しているホテルや看護士さんの方々には感謝です。

 

一方で、コロナウイルスに感染してしまうと、会社や友人にはご迷惑をおかけしてしまうことになるので、みなさんも感染には十分お気をつけください。

この記事を書いた人
シンラボ編集部
エディター