未来を創る、テックコミュニティー

【最新技術調査】(Android開発者向け)エミュレータで5G通信を使用可能にする方法

沖田はじめ
2021/04/17

みなさんこんにちは。沖田はじめです。
今回は5G通信についてお話したいと思います。

2020年に5G通信が開始されましたが、対応端末も続々と出始めているようです。

5Gは4Gの100倍ほどの通信速度を持つと言われていますが、対応エリアは大都市圏中心とまだまだ少ないため、当分の間は買い替えを控えるという方もいるかもしれません。

しかし、スマートフォンアプリの開発者など、5Gをいち早く体験したいという方は、エミュレータを使用するという方法があります。

Android OSでは、2020年9月にリリースされたバージョン11より、5GのAPI(Application Programming Interface)が追加されました。

Androidアプリケーションの開発にはAndroid Studioを使用しているかと思いますので、Android Studioのバージョンを4.1にアップデートすることによってエミュレータのバージョンが30.0.22になり、エミュレータで5Gが選択できるようです。

Android デベロッパー 動作の変更点: すべてのアプリ 5Gエミュレータのサポート

Google Developers Android Studio 11 リリースノート

Android StudioのAVD Managerからエミュレータを起動し、エミュレータの右側にあるパネルから「その他アイコン(…マーク)」をタップすると、エミュレータ拡張コントロールが現れます。
エミュレータ拡張コントロールのモバイル(Cellular)から、Network typeを「5G」に設定すれば完了です。

拡張コントロールから5Gを選択する

これで、5G対応のアプリケーションを使用したり開発したりできますね。
ARデバイスのSDKなどには5G端末でないと動作しないというものも出始めていますので、そんな時にはエミュレータが役に立ちそうです。

この記事を書いた人
沖田はじめ
エディター