未来を創る、テックコミュニティー

【最新技術調査】スマート繊維・素材③

草場代表
2021/01/20

こんばんは。代表の草場です。

エクスポネンシャルテクノロジー、スマート繊維・素材についての第三回です。
2020年に経済産業省が出した、「マテリアル革新力強化のための政府戦略に向けて」という文書があります。
スマートマテリアル、から見ると少し大きな視点になりますが、材料開発全般に対する政府の方針をまとめた文書です。

現在、新型コロナウイルス感染症の発生・拡大が、我が国、そして世界の経済・社会に大きな影響を及ぼしている。そうした中にあって、我が国の輸出産業を支え、国内外の様々な社会課題解決に貢献するマテリアルの革新力を高めることは、今後の日本経済・社会の強靭化のために不可欠となる。また、感染症の拡大を防ぐ抗菌・抗ウイルス材料や、病原体の高感度検出を可能とするナノスケール材料など、新型感染症対策に直接的に貢献する、あるいは貢献が大きく期待できるマテリアルも生まれてきている。

もともと日本はマテリアル系は強いです。ではなぜ今改めてマテリアル強化なのか?

実社会が仮想空間でなく、人やモノが動く現実空間である以上、デジタルとマテリアルの両技術が揃って初めて社会が駆動する。しかし近年、急伸するデ
ジタル技術への期待にハードウェアが追いつかず、世界の IT 企業がハードウェア企業を買収する事例が多発するなど、コトづくりを中心とする世界のビジネスの中で、デジタルに続くマテリアルのイノベーションの必要性が大きく指摘されている。我が国が第5期科学技術基本計画で提唱した Society 5.0 の
実現に向けても、バーチャルとリアルの融合、デジタル・イノベーションを支えるマテリアル・イノベーションが不可欠となる。

デジタル前提のマテリアル開発が必要ということですね。
他にも理由が多数ありますが、本文書を詳細に読むと面白いです。

次回は、他国の状況を書いていきます。

この記事を書いた人
草場代表
エディター