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【最新技術調査】群制御・群知能②

草場代表
2021/01/23

こんばんは。代表の草場です。

エクスポネンシャルテクノロジー、群制御・群知能、の第二回です。
この分野、めちゃめちゃ面白そうです。何回かに分けていろいろと記事にしていきますが、エフセキュアの取組が面白そうです。「AIや群知能が取り組むべき重大な課題」という記事によると、

エフセキュアでは、Project Blackfinと呼んでいる新しいプロジェクトを展開しています。このプロジェクトの包括的なテーマは、自然界に見られる集団行動のパターンからインスピレーションを得て、アリのコロニーや魚の群れに似た群知能などの集団知能技術を使用して、分散した自律的な適応型マシンラーニングエージェントの集団を作ることです。そして、プロジェクトの目的は、個々のホストで実行されるこれらのインテリジェントエージェントを開発し、人工知能の可能性を再考することです。

Project Blackfinのページを見てみると、

多くの人は、効果的な人工知能への道は、人間の知能を模倣することで実現すると考えています。このような考えでは、近い将来、人工知能が実現できるかもしれないことの理解が制限されてしまいます。私たちは、真の機械知能を発揮できる人工知能システムが出現したとしても、人間のような振る舞いをすることはないと考えています。そのような機械知能が、最終的にサイバーセキュリティ分野にどのように応用されるのかを理解するために、私たちは「プロジェクト・ブラックフィン」と名付けた研究を立ち上げました。

とのこと。確かに、どうしても人間の知能の模倣の方向を考えがちです。

群知能やマルチエージェント強化学習などの集合知能技術は、真の機械知能の進化につながる可能性のある道の第一歩です。集団知能技術では、システム内の複数のエージェント間の相互作用をモデル化して研究します。これらのエージェント間の相互作用は、魚の群れや昆虫のコロニーで見られる自然発生的な協調現象に似た、予期せぬ行動の出現につながることがよくあります。

いわゆる、創発、ですね。

私たちの考えでは、創発的な機械知能を人間のように振る舞うものに形を変えようとするのではなく、独自の形で発見し活用することに向けて、より多くの研究が行われるべきだと思います。もし私たちの最終的な目標が、私たち自身の知性を超えるシステムを作ることであるならば、私たちは人間やその能力を超えて考えるべきだと思います。

人間として創造しえないことを如何に創造していくか?面白すぎるテーマです。
より深めていきます。

 

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草場代表
エディター