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【最新技術調査】群制御・群知能④

草場代表
2021/01/25

こんばんは。代表の草場です。

エクスポネンシャルテクノロジー、群制御・群知能、の第四回です。

鳥の群れを見ていると、あたかも団体で意識があるような動きに見えることがあります。魚の群れもそうです。
そこで、群知能と意識について調べてみました。

電位通信大学から、「群知能型意識ネットワーク構築に向けて」というプロシーディングスが出ていました。

これから先の AI の発展については,主に次の 3 つのルートに分けらると考えている.
1 つ目は,人とのインタラクションが必須な AI である.「場の空気を読む」「人との阿吽の呼吸」といった関係を構築できることが課題であり,人が AI に対して「感情」や「意識」を感じられる AI の構築が目的となる.人と同じ仕組みではなく,人が AI に対して一方的に感情や意識を感じることで十分なのかもしれないが,少なくとも,AI に
は何らかの意図 (行動を誘発させるエンジン) を埋め込む必要がある.重要なのが目的指向をどのように組み込むかである.
2 つ目は汎用性を持つ AI である.汎用性とは文字通り使い勝手のよい AI ということであり,具体的には学習の追加や転移,そしてプランニングであればリアクティブ性・熟考と即応の両立など,「高い適応性・柔軟性」や「頑健性」といった性質を持つ AI の構築が目標となる.なぜ汎用性を持つ AI が必要となるのか? 力任せでよいのなら Narrow AI の寄せ集めでも実現可能という考え方もあるかもしれない.しかし,寄せ集めて適宜使い分けるメカニズムが肥大することになる.複数の narrow AI をまとめたモジュール化や階層化といった展開も必要となる.
最後がスーパー AI と呼ぶべきルートで,超ビッグデータを対象としたデータマイニング能力であり,膨大な論文から新たな関係や科学的発見の手かがりを探索するなど,ハイパフォーマンスコンピューティングも活用する必要があろう.スーパーAI は現在において膨大なデータと計算基盤を有する Googleや Facebook が有利な立場にあることは否定できない.そして,前者 2 つの AI についても,今回の AlphaGO の登場等により水を開けられつつあるが,まだ意識や汎用性などに迫る競争において決定的な優劣がついてはいないと考えている.本論では,前者 2 つの AI の実現に向けたいくつかの可能性について議論する.

よくよく読むと、群知能については触れられていないみたいです。

まとめとしては、まだ感情を生性させる仕掛け、学習と学習を転移させる仕掛けなどは盛り込まれていないそうです。

今後の研究に期待。

この記事を書いた人
草場代表
エディター