中島聡x草場壽一 代表対談!シンラボ・シンソサ合同オフ会開催(後編)

おまたせしました!
今回は、以前のオフ会レポートでは紹介しきれなかったSingularitySociety、シンギュラリティ・ラボ両代表による対談内容を紹介していきます。

11月29日に開催したSingularitySociety/シンギュラリティ・ラボ合同オフ会は、各コミュニティから総勢40名以上が参加し、コミュニティの枠を超えた交流の時間となりました。

中でもメインテーマは、Windows95・IE3.0/4.0のソフトウェア・アーキテクトを務められた中島聡氏と、大手メーカーの研究者から独立された草場壽一との代表対談!

ここからは、当日の対談内容をそのままご紹介していきます。

中島さん x 草場さん対談

今回の対談テーマは【人・人材】

・企業にはどんな人材が埋もれているのか?
・どんな形で彼らの才能を伸ばすのか?

といった話題を中心に、中島さん自身の経験や参加者の経験を聞きながら、優秀な人材が持っている才能を生かしていく方法について対談がおこなわれました。

草場
私自身は日立の研究者から勉強会という形でコミュニティ作りを始め、未来技術推進協会やシンギュラリティ・ラボ(以下シンラボ)の立ち上げにつなげて、少しずつコミュニティの規模を大きくしてきた。

中島さんはSingularitySociety(以下シンソサ)を立ち上げていく中で、どういったことを意識されているかを教えていただきたい。

中島
SingularitySocietyのような各自の所属組織を超えたコミュニティは、会社と異なりボランティア的な関わりのメンバーが増える。

その中で、各メンバーが活動しているコミュニティをどう作っていくか、どうすれば回っていくかを考えている。
そういう意味では、シンラボはプロジェクトがメンバードリブンで立ち上がっているので見習いたい。

会社では指揮系統があり仕事として命令もできるが、コミュニティの場合はそうはいかない。

自分も経験がないことなので、いろいろな人に支えてもらいながら手探りでやっている。
シンラボもビジョンが同じなので、補い合えるところがあると思う。

シンソサは私がいないとイベントの企画が進まないこともあったので、いなくても回るようなコミュニティにしていきたい。

草場
今回のメインテーマである「企業にはどんな人材が埋もれているのか」についてお伺いしたい。

中島
わたしは大学を卒業後、NTTの研究所に入社した。
多数の社員が博士課程(後期課程)を修了しているなど優秀な人は多かったが、NTT研究所はいまの市場とは遠い研究が主だった。

学生時代にMicrosoftでの仕事を経験していたため、より違和感があった。

また、30代後半で課長、40代で部長、そのあとは研究所長もしくは大学や他企業への天下りといった年功序列の仕組みが色濃く、入ってからこれを知ってショックを受けた。
社員の人数比も管理職の方が多い。

課長は優秀な人なのに一日中論文を読んでいるだけ。
部長も大学教授として天下りするためのインダストリサマリを作ってばかりだった。

これを見て「これが自分の道か?」と感じた。

草場
「優秀な才能」が生かされていないと?

中島
そう。NTTに入社した時は優秀な人も多く集まっていたし世界的にも優秀な企業だったが、今ではgoogleなどに追い抜かれている。

草場
会場にいる方で「うちの企業にもこんな才能が埋もれている」という話はあるか?

シンラボMさん
メーカーの研究所勤務から営業として社外に出てみると、
研究所での研究内容が市場の求めるものと異なっているように感じた。

その経験を持って研究所に戻ってみると、
アカデミックの領域では世界一位を取るような研究をやっている人もいたが、戦っている相手が違うように感じた。(大学と戦っている?)

その会社では、外に出て経験を積んだ人は色々聞いて会社をやめてしまう人が多い。

シンラボKさん
元々コンサル系の会社にいたが、今はスタートアップを立ち上げている。

いま一緒に仕事をしている元々研究員として働いていた優秀な方がいる。
その方から、社内で新しいものを作ろうとすると会社の技術ドリブンで考えることになり、できることに制約がある、と伺った。

外に出て良い出会いがあったり良い機会に巡り会えるとよいが、なかなかそういった場がないようにも感じる

草場
では、次のテーマ「どんな形で彼らの才能を伸ばすのか」に入っていく。

中島さんが出版された本には、学生の頃から多くの経験を積まれてきたことが書かれているかと思いますが、大企業に埋もれている人材が自分で「おかしいぞ」と気づくきっかけはあるのか?

中島
個人で解決するなら、大企業をやめてベンチャーに行くこと

アメリカのゼロックス社を例に話すと、自社の研究所には優秀な人材が多く集まっており、素晴らしい研究もたくさんあった。
あったが、技術を実際に商品化したのはAppleだった。

海外では、Appleやgoogleなどが市場を取ってきた。
日本は終身雇用もあり、変化がまだきていないように見える。
シリコンバレーのようなバックアップの場もないためスタートアップも広がりづらい。

日本の若手をみると大企業の上司に文句を言いながらも逆らわずにいる人が多い。
文句を言うばかりで実際に行動する人が少ない。
行動する人はぜひ応援したいが、日本企業の会社員は保守的な人が多いのかもしれない。

草場
中島さんの行動力はどこからくる?

中島
会社員時代に上司に文句を言っていたら、一緒に飲みに行こうと言われた。
そこで、若いうちはつまらない仕事もあるが20年は会社に「貸し」を作ると思って働く、
40代、50代になった時に会社に返してもらうための仕組みだと聞いた。

自分はそれを聞いて会社をやめた。

今の日本企業には、40代〜50代で仕事をしていないのに高い給料をもらっている人もいる。
これに違和感を感じてやめていってしまう若手も多い。

日本企業は、いまの40代〜50代が若手の時代に働いて作った「貸し」が溜まっている状態。
これは日本企業の課題点でもある。

草場
当時、中島さんのような行動をする人は周りにいた?

中島
当時は特殊な例だった。

草場
いま企業にいる優秀な人材はどうしていったら良いか?

中島
こういった場(シンソサやシンラボのようなコミュニティ)が良い。
何もないのにいきなり会社辞めても厳しい。

会社を飛び越えた人的なネットワークを先に作っておいて、
その経験や繋がりを武器に新しい仕事や働く場所を見つけていける。

草場
シンラボのいまのテーマは「自走する組織」を作っていくこと。
自分の力を使いきれずにいる企業人を巻き込んでいきつつ、
これからも様々なプロジェクトや活動が進んでいくコミュニティを作っていきたい。

本日はありがとうございました。


最後に対談をおこなった両代表も交えて参加者全員での写真撮影。
シンソサの面々にもシンラボオフ会ではお馴染みの「シンギュラリティポーズ」で写ってもらいました。

今後もほぼ毎月オフ会を開催予定です。
今月に負けないハイレベルなコンテンツを検討中ですので、
シンラボメンバーの方はぜひ参加していきましょう!

直近のシンラボ関連イベント情報はこちらから
https://techplay.jp/community/futuretech-assotiation/event

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です