未来を創る、テックコミュニティー

日本の教育を考える

シンラボ編集部
2020/09/26

谷田部です。
現在、シンラボでは、「コンサルegg」と「Ohana」という相談マッチングサイトのPJ立ち上げを中心に活動中です。
「Ohana」の活動は、日本で健康だけれども働けない若者が増えており、ここを解決していきたとの思いで活動をしています。

そんな中、9月中旬にコロナ時代の子供の教育を考えるということをテーマにした、『白井 智子さん』の講演会がとても興味深かったので、内容をご紹介します。

白井さんのご紹介
https://www.shiraitomoko.org/

白井さんは、4~8歳までをオーストラリアで過ごしたそうです。オーストラリアの学校は、遅刻してきた子を、拍手で迎えてくれたり、(遅刻で嫌な思いをしたけれど、逃げないでちゃんと来たことを褒める拍手)

白井さんが日本人だからと言って差別をするわけではなくハロウィンでは、先生から着物を着るようにアドバイスをいただいた結果、見事仮装大会で優勝をしたり、白井さんが日本に帰るということが先生は分かっていたので、授業で何か調べ事があると、必ずあなたは日本のことを調べてみなさいと、一人ひとりの個性を大事にして、のびのびとした教育をして下さっていたそうです。

そして、とうとう日本に帰る日が訪れ、日本の小学校に通い始めた白井さんは、軍隊のようにみんながみんな同じことをさせられ、学力を比べられる日本教育にショックを受けます。そんな子供時代の経験から、日本の教育に対して疑問を持ち始め、23歳になった時に、今後の子供の教育を変えたいという思いで、なんと23歳にして、『小学校5年生』として小学校へ通い始めます。

これは、『まずはやりたい事があるのであれば現場を知ることが一番大事』という教えがあり実践したそうです。

その時は、先生と念入りに打ち合わせをして転校生という設定でクラスにいれて頂いたそうですが、同級生は最初みんな『?』という反応で、とにかく『デカい、デカい』とみんなに言われ、設定にちょっと無茶ぶりを感じますが、最終的には生徒みんなに受け入れてもらい、楽しく学校に通ったそうです。

そして27歳の時に日本で初めてのフリースクールを沖縄に開校。
その後、大阪に拠点を移し『スマイルファクトリー』を設立。
https://www.npotoybox.jp/toybox/activity-area/ikeda/smile-factory.html
現在も学校の校長先生として、教育で活躍をされています。

スマイルファクトリーには、不登校の子や、少年院を出た子など様々なお子さんが通われているそうです。そんな様々な事情を抱えたお子様の教育に携わってきた白井さんがおっしゃっていたのは、子供に共通している事は、どんな子供でも今より悪くなりたいと思っている子は1人もおらず、改善したいと考えていている子ばかり。きちんと大人が向き合って教育をすれば必ずよくなるそうです。

しかし、先進国の中でも、日本は国が教育にかけるお金が少なく、30~40人の能力もバラバラな子供達を先生がたった1人で見ており、一人ひとりに向き合って教育ができていない現状があります。そこで起きる問題が、理解度が追いつかない生徒はどんどんおいて行かれる状況をつくり、それにより塾に通う生徒が出てくるなど、日本の教育は塾があるから成り立っているとも言われています。

でも、塾にみんながみんな通えるかといえばそうではありません。経済的に苦しい家庭は塾に通う事ができず、この時点から格差社会が始まってしまいます。この時点でつまずいてしまったり、自分が発達障害だという事が分からずに大人になってしまった方が将来職を失い、ひどい場合はホームレスに転落してしまうそうです。

白井さんの学校では、大体4~5人の生徒に1人先生がつくそうで、それぞれの子供の性格や能力にあった教育をされていますが、これには大変コストがかかるそうで、こういったところが今後ITで進めていければ、とても助かるとの事でした。

私のプロジェクトは現時点で働けない人がまた楽しく働けるお手伝いをするという内容ですが、自分のヒアリングの中でも働けなくなってしまう原因には、子供の頃の環境や教育の部分に大きく左右されてしまうことが分かり、今後は、教育の部分にも目を向けて、そのように辛い思いをする人をまずは出さないという取り組みも今後できたらと考えました。

長い文章にお付き合いありがとうございました‼

私のプロジェクトについても気になる事があれば、一緒に進めて頂ける方を募集中なので、シンラボHPのお問い合わせにコメントなど頂けると嬉しいです♪

今後もよろしくお願い致します^^

この記事を書いた人
シンラボ編集部
エディター