イーロン・マスク氏が開発を進める未来の新幹線とは?
ハイパーループという、一体、この得体の知れない乗り物は何なのか。
目次
日本が世界に広めた新幹線
戦前より日本でも、弾丸列車計画というがありました。これが現在の新幹線になる訳ですが、1960 年に時速200kmを超える陸上交通を、世界で初めて運行開始します。飛行機と違って空港も滑走路も要らない、街の真ん中から高速移動できる乗り物は、今や北海道から九州まで、ほぼ日本縦断が可能なところまで来ています。
この高速鉄道を縦横無尽に走らせるアイデアは、ついに海外進出までするところまで来ました。台湾、インド、そしてアメリカ。さらに、次世代を見据え、磁石の浮力で車両と線路の摩擦を最小化し、より高速移動するリニアモータカーの開発も行い、中央新幹線が2027年の東京ー名古屋間の開業を目指して建設が進められています。
ハイパーループとは何?
ハイパーループは、減圧して真空状態に近いチューブを、ポッドが高速移動する高速輸送システムです。新幹線は車両の形状を工夫して空気抵抗を減らし、リニアは浮かせることで車両とレールの摩擦を減らしてきました。このハイパーループは、簡単に言えば空気抵抗もレールとの摩擦も無くしてしまう乗り物です。
こうすることで、無駄なエネルギーを消費することなく、騒音問題、環境負荷低減と同時に、より高速での運行を可能にします。
技術的な問題と実現性
科学的には、チューブの真空状態を保つこと、安全性など様々な問題を指摘されてますが、過去の様々な発明と同様、イノベーションが解決することでしょう。技術的な問題というのは、必ず時間が解決します。例えば、今指摘されている問題は制御技術が極限まで高まれば解決するからです。
問題は、それがどう世の中に役立つか。
確かに、時速1000kmを超える速度で都市間を移動出来るとなれば、新幹線はおろか飛行機さえも脅かす存在になります。空港まで行くよりも、このハイパーループに乗った方が早く着くからです。
50年以内には、遠方の国や都市を結ぶ、主流の長距離交通になっているでしょう。もしかしたら、ポッドに車ごと乗り込めて、自宅から車でいきなりヨーロッパまで、というのも可能になるのかも知れませんね。
EVENTS