【TECH女子講演会報告】今注目の職業!「データサイエンティスト」になるには?How to be a データサイエンティスト
「How to be a ~」と言えば、安室奈美恵さんの曲「How to be a Girl」を思い出す、安室ちゃん世代さかいです。
今回は、何と、How to be a「 データサイエンティスト」!最近よく聞く注目の職業というイメージ。ですが、何だか難しそうな理系専門職で、文系の私たちには程遠い?
そんなふわっとした知識や疑問に、ビシッと回答してくれたのが、TECH女子が2020年8月16日に開催した講演会『How to be a データサイエンティスト_経験ゼロからキャリアチェンジを考える』です!
登壇者の菅由紀子氏は、文系学部卒からデータ分析の仕事に関わり、現在データ分析企業(株)Rejouiを創業し代表を務める、バリバリのデータサイエンティストさんです♪
一番皆さんが気になると思われる以下2つにつき、当日の様子をご紹介します。
1)データサイエンティストになるには、どんな能力が必要?
2)文系からデータサイエンティストになれる?
1) データサイエンティストになるには、どんな能力が必要?
一番気になるこちらですが、菅氏が関わっている「データサイエンティスト協会」が、統計学の「ベン図」を使って以下の様に定義しています!
ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力、の3つです!
出典:一般社団法人データサイエンティスト協会 2019年度スキル定義委員会活動報告(http://www.datascientist.or.jp/symp/2019/pdf/1115-1155_skill.pdf)
まずはやはり、データサイエンス力が必要です!データサイエンス力とは、「情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し、使う力」と定義されています。
もう少し掘り下げると、「データ課題解決」「解析技術」「非構造化データ処理」「基礎技術」の4つに大分類されます。
少しずつイメージを膨らませて理解していくために、以下スライドの水色の項目を見てみましょう。
なお各項目右横数字は、スキルチェックリスト内のチェック項目数です。この項目はもう一段階細分化されて、チェックリスト化されています。
私のざっくりとした理解では、「基礎数学(統計学など)力を持った上で、データについて十分に理解していて、機械学習などで解析する技術を持ち、更に非構造化データである言語・画像・音声などの処理もできる」といった感じだと思います。
データサイエンス力だけが必要かと思いきや、データエンジニアリング力、つまりプログラミング系の能力も、データサイエンスを実装・運用するために必要なのです。
そしてビジネス課題を整理し解決する力であるビジネス力、が必要です。論理的に課題解決をしていく力ですね。文系職の私たちも、これまでの仕事経験でビジネス力がついていますから、データサイエンティスト、目指せなくはないかも!?
この3つのスキルですが、課題解決のフェーズによって中心となるスキルが変化していきます。つまり3つ共必要なのです。
出典:一般社団法人データサイエンティスト協会 データサイエンティストの ミッション、スキルセット、定義、スキルレベルを発表(http://www.datascientist.or.jp/files/news/2014-12-10.pdf)
これらのスキル全て(詳細は全部で528項目!あります)、最初から完璧に持ち合わせているデータサイエンティストはいないですし、事業ドメイン(マーケティング、金融、流通など)により必要なスキルは全く違います。最終的には包括的にスキルが必要なのですが、まずは今いる業界・業務で、データでビジネス課題を解決する経験をしてみるといいし、それが得意分野になれば今後のキャリア形成にも役立つ、とアドバイスいただきました。
ちなみに、今のあなたのスキルレベルがこちらから簡単に確認できますので、是非やってみてください!
一般社団法人 データサイエンティスト協会 スキルチェック かんたんバージョン
2) 文系、未経験からデータサイエンティストになれる?
では、実際に未経験からデータサイエンティスト職に採用されるか、というと、実務経験が無いと採用されにくいのが現実。しかし、データサイエンティストを戦略的に重要視して社員を育成中の会社であれば、採用される確率は少し高いかもしれないです。統計検定 データサイエンス基礎、G検定などを勉強し、1)の3つのスキルセットを身につけ企業を探すと可能性はありそうです。これまでのキャリアでデータを扱う経験があればなお良しです。
菅氏ご自身は、経済学部を卒業後、新卒で入社したサイバーエージェント社で、アメーバブログのアクセス解析からお仕事をスタート、と、文系からデータサイエンティストになってらっしゃいます!そもそも、文系・理系、と分けるのはもうやめた方がいいですね、可能性が狭まるだけです。
以上テーマに加えて、参加者の方々の積極的な質問で内容が深まり、とても有意義な会となりました。
TECH女子として気になった点は、Rejoui社は、女性比率100%とのこと!女性は理系が苦手、なんてことは全くないということを体現されています。素敵なTECH女子がいらっしゃる会社さんにお会いできて嬉しかったです♪
そして続編開催決定しました!!来週月曜日、10月26日(月)の夜、オンラインで開催します。是非ご参加ください♪
[clink url=”https://techplay.jp/event/796480″]
今後もTECH女子は、皆さんにテクノロジーを身近に感じてもらえる様なイベントを開催してゆきますので、是非ご注目ください!
EVENTS