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シンラボのデザイナー児玉さんが語る地方版SDGsボードゲーム

福田
2020/05/01

みなさん、こんにちは
シンラボ広報部の福田です。

未来技術推進協会ではSDGsの理解だけでなく、協力の大切さや広く深く考える思考力、現場感や課題感を養うことを目的として、SDGsボードゲームの普及を図ってきました。このSDGsボードゲームの次の展開である全国展開を目指して、シンラボのデザイナー児玉さんを中心に地方版SDGsボードゲームを作っています(児玉さんの写真は下記、草場代表の過去の記事も参照)。本記事は、その内容を紹介します。

ー全国版に続いて地方版SDGsボードゲームを作った意味

以前から地方版を作りたいという話も出ていましたが、地方都市を拠点とするボードゲームファシリテーターが次々と誕生し、そういった方々からの要望が大きなきっかけになりました。その方々は地元でSDGs認知を広めたいという想いがありますし、参加者も地元ならではの内容の方がローカルネタで盛り上がって理解が深まると期待しています。現段階で完成しているのは北海道と滋賀県のゲームボードのみですが、ミッションカード(課題と解決策)をこれから収集して作成する予定です。まずは滋賀県版と北海道版のSDGsボードゲームに対する児玉さんの想いを紹介します。

ー最初に北海道と滋賀県を選んだ理由

まずは、北海道版と滋賀県版(写真は下記)を作りました。滋賀は既にSDGsボードゲームの作成要望があり、北海道は私の地元なので選びました(笑)。もちろん、この2つを選択したちゃんとした理由もあります。政府の掲げる「SDGs未来都市」に、北海道と滋賀県が選ばれていることも選定理由の一つです。

今後はSDGs未来都市に選定されている都市を優先的に作成していく予定です。次の段階として神奈川県と愛知県に着手していますので、近々公開します。

ー全国版と違う地方版ならではの苦労

全国版は、マスの配置に47都道府県を選べば良かったのですが、地方版はマスをどこに置いたら良いのかすごく悩みました。特に北海道は土地が広く、市町村も多い。ボードの大きさの制限があるので、全ての市町村を選ぶ訳にもいかず、どこを「選ばない」かを非常に悩みました。

ー地域の人が興味をもつようなネタを選ぶコツ

マスは基本的に「主要な駅」を選定しています。自分にゆかりのある土地があったら、そこを目指したくなりますよね。また、ルートは線路に沿うようにしたので、駒を進める時、電車で移動している気分になるようにしています。

北海道(写真は下記)は電車での移動に合わせてバイクでのルートも意識しています。オロロンラインとかは知っている人にはワクワクしますね。また、北海道で一番印象に残っているのは、「札幌駅」から「新函館北斗駅/函館駅」のルートです。函館は大学時代を過ごした地なので、JRで帰省する感があります。

滋賀県では琵琶湖のフェリーも、実際に乗れる場所からルートが伸びています。また、滋賀県で印象に残っているのは「大津京駅」「大津駅」です。隣同士の駅なのに、googleマップで検索してみると、いったん「山科駅(京都)」を経由した方が近いのには驚きました。

今後は地元民あるあるルートなどの意見を取り入れてバージョンアップさせていきます。

ーそして目指すは世界制覇!

まずは47都道府県を地方版SDGsボードゲームで制覇です!その次に当然、世界制覇が目標ですね。地図と一緒にSDGsにまつわる課題・解決策を集めて、旅行気分で事例を学んでいき、自分の国や地域に取り入れることができるか、議論のきっかけにしていきます。

この記事を書いた人
福田
エディター