私がこれからしたいこと、これまでしてきたこと(自己紹介にかえて)
2020年2月13日に入会した川井です。現在シンラボでは、ボードゲームの上級ファシリテーター、コンサルエッグのメンバーとして活動しています。入会してからもうすぐ1年が経とうとしていますが、まだまだシンラボには知らない方々も多いので、自己紹介的な記事を書くことにさせていただきました。
目次
<基本プロフィール>
川井健史(Takeshi Kawai)
1970年神奈川県横浜市生まれ 学習院大学文学部日本文学科卒業
現在は東京都品川区在住、数年後に北九州市の小倉に移住し、地方創生に携わる予定
自称横浜家系ラーメンマスター。人生の最後の晩餐は「吉村家」のチャーシューメン海苔増し味玉入り+ライスと決めている。趣味はゴルフとポケモンGO。
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<これから何をするのか>
ちょうど年末の節目でもあり、来年から活動が大きく変わるので、来年何をしていきたいのか書こうと思います。
・SDGsに関連する仕事だけに絞り、社会課題の解決に貢献する
・会社を辞めて、個人事業主となり色々な企業や組織にアプローチする
・パラレルキャリアに挑戦し、パートナーシップによる相乗効果を創出する
これまでの30年近く働いてきて、自分自身の強みや弱み、幸せに感じることやストレスに感じること、そして実現したいことなどが徐々に明らかになってきました。それを一気に形にしていこうというのが2021年以降の方針です。
<なぜするのか>
シンラボに所属している多くの方は既にご存知かと思いますが、現在の我々世代の生活は「持続可能」なものではありません。1970年以降、人類は次の世代、またその先の世代のための資源を前借りして使い込み、更に気候変動をもたらす温室効果ガス排出を増大させてきました。このまま進むと我々の孫やその先の世代にとって、地球はとても生きにくい環境になります。
2018年に結婚し、当時10歳の子供ができたことで、私はこうした将来のことが気になるようになりました。というより初めて本気で気になったのだと思います。このままだと子供たちの世代が老後に辛い生活をすることになるわけです。大きな災害が頻繁に発生し、水も食糧も不足してくる。夏は激暑となり、不要不急な外出は制限され、熱中症での死者が激増、感染症も酷くなる。こうしたことは今の世代の責任として決して起こしてはならないと考えるようになったのです。
2020年の年始から、Start SDGsというSDGsのビジネススクールに通い、ボードゲームを始めとするSDGsのカードゲームのファシリテーター資格も取得し、社外活動としてSDGsのためのアクションを実施してきました。とはいえ、やはり限界があります。法人向けの活動はやはり平日の日中に行うことになりますし、会社でもそれなりに責任のあるポジションだったので、やらねばならないこともあり、SDGs関連の仕事に集中できないことが多々ありました。
そこで会社を辞めることにしたのです。そうすればSDGsの仕事に専念できるわけです。1企業の中でSDGs活動をするという選択肢もありましたが、自分としては色々な企業や組織にアプローチすることの方が自分らしく、社会的なインパクトも大きいと感じていました。
日本の企業の多くは、SDGsをCSRと混同しています。結果的に「守りのSDGs」しか取り組まれていないのが現状です。きちんと環境に配慮しておかないと消費者から支持されない、金融機関や投資家から投資されないというネガティブな動機や義務的な責任感によって施策が実行されていきます。これでは2030アジェンダの「民間セクターによる投資やイノベーション」は起きません。企業は企業の立場として社会課題をビジネスチャンスと捉え、それを解決する新規事業をどんどんしていくべきなのです。
また、日本の教育機関(特に高校まで)では、SDGsは7割環境問題、3割社会問題というニュアンスで語られている印象があります。経済的側面が完全に抜け落ちているのです。先生方はビジネス経験がないことがほとんどなので、これは構造的な問題なのですが、これでは2030アジェンダの「経済・社会及び環境の3側面の調和」は認識されません。次の世代を担う子供たちこそは、SDGsの理念や本質を正しく理解すべきなのです。
私はこうした状況を踏まえ、企業がSDGsを正しく理解し、ビジネスを通じて社会課題に向き合えるように支援したいと思っています。そして学校で学ぶ子供たちには、環境や社会と同じように経済が大切だということを理解してもらい、こうした社会課題に取り組む企業を購買や口コミという形で応援する社会貢献の形があるのだということを伝えていきたいと思っています。
私が2014年1月にジョインし、2018年6月まで勤めた株式会社メンバーズの理念は、本業を通じて社会課題を解決するという競争戦略の大家であるポーター博士が提唱したCSV(Creating Shared Value)でした。企業が活動すると環境や社会には一定の悪影響があるのは仕方がないトレードオフで、企業と社会とは対立するものという概念を否定した企業の新しい価値向上手法です。
否定やバッシングからは何も生まれません。企業は本業を通じて社会に貢献し、消費者が購買という形でそれを支援することで、企業と個人は一体となって社会に貢献することができるのだと思うのです。企業にとってもNPOにとっても、また個人にとっても、このようなCSVが現時点では一番の理想だと言えるのではないでしょうか。
2015年にSDGsが採択されてから、私の中ではCSVの社会課題部分がSDGsに置き換わりました。ただ、SDGsが日本ではきちんと理解される前にバズワードのようになってしまったので、SDGsとは言わずにCSVと言った方が良いのかなとも思う今日この頃ではあります。。。
最後の「パラレルキャリア」は、SDGsの17番目の目標「パートナーシップ」と深い関わりがあります。1つの組織で実現できることは限られています。異なるステークホルダーが手を取り合うことで新しい相乗効果やイノベーション的な発想が生まれるのです。私自身が、複数の組織の名刺を持つことできっと新しい何かが生まれると確信しています。
<どうやるのか>
2021年からは、3つの組織に参加し、SDGs関連に絞った活動をしていきます。
- 一般社団法人未来技術推進協会 “SDGs×事業”プロデユーサー
→SDGsボードゲームの上級ファシリテーターとして全国の自治体や企業と連携しながら、合計100名のファシリテーターを排出する(現状は2021年の1月末までの予約を含めて14名)
→コンサルエッグの活動などを通じて5社のコンサルティングを実施(現状受注は1社)
- 株式会社グローバルイノベーションズ 執行役員 新規事業開発部統括
→ビジネススクールStart SDGsのファシリテーターとしてCSV講座を開講(4月)
→企業研修講師として10社の研修コンテンツ開発と登壇
→SDGs EXPOやSDGs会員コミュニティなど、SDGs関連新規事業の立ち上げ
- リーマ株式会社 執行役員CHRO
→リーマ社のもつ不動産M&Aのノウハウを企業の事業継承問題のソリューションとし、地方創生の施策に組みこむ(中長期視点での目標)
→自治体自体を証券化して、M&Aによる自治体の再編を行う(かなり長期視点での野望)
勿論、収入的な面での心配もありますが、世界のためになることをしていくのに、食っていけないなんていうことがあるわけがないというのが前提にあります。また、下記のキャリアを通じて、これまでに培った経験や人とのつながりも私のやりたいことの追い風となると感じています。2021年はサラリーマン時代の年収の70%程度稼げれば良いと割り切り、2023年にはサラリーマン時代の年収の120%の収入となることを目指していきたいと思っています。
とても自己紹介と言えないくらいに長くなりましたが、皆さん、今後ともよろしくお願いします。
<主なビジネスキャリア>
株式会社リクルートスタッフィング 事業企画マネージャー
株式会社リクルート 次世代事業開発マネージャー
株式会社ウェブキャリア 代表取締役
株式会社コンテンツワン 取締役
株式会社マルチメディアスクール・ウェーヴ取締役(兼)
株式会社メンバーズ人材開発室長、株式会社メンバーズキャリア取締役(兼)
株式会社フィックスターズ 執行役員 人事部長
iU 情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
<主な認定資格>
Beyond SDGs Japan認定 SDGsビジネススペシャリスト
Sustainable World BOARD GAME 公認上級ファシリテーター
SDGs de 地方創生 公認ファシリテーター
SDGs学習ゲーム”Get The Point ” 公認ファシリテーター
以上
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