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【注目AIスタートアップ100社】 AMP Roboticsの紹介

草場代表
2021/05/22

こんにちは。草場です。

エクスポネンシャルテクノロジーの一つ、AIに関して、CBインサイツでリストアップされている注目スタートアップ100社、1社ずつ見ていきます。

AI 100: The Artificial Intelligence Startups Redefining Industries

AI、機械学習について見直したい方は、シンラボの人気記事「OpenCVによるAIの実装方法」をご参考ください。

本日取り上げるスタートアップは、リサイクル分野のAMP Roboticsです。めちゃ面白いです。

AMP Roboticsでは、世界のリサイクルインフラを再構築し、積極的に近代化しています。私たちは、AIとロボティクスを応用して、グローバルなサプライチェーンの原材料として再生された商品を経済的に回収することで、これを実現しています。当社は、リサイクルの中心的な課題の多くを解決する技術を構築・展開し、業界の経済性をシフトさせて、より効率的で費用対効果が高く、拡張性があり、持続可能なものにしています。優れた分離、純度の向上、リサイクルや再利用のための新たな最終市場の開拓を通じて、リサイクル可能な材料から抽出できる価値を高めています。 画期的なリサイクルソリューションの提供は、エンジニアリングと製造の原則、そして経営哲学から始まります。私たちは常にオペレーションを改善する方法を模索し、技術革新の水準を高め、協力して日々の業務を改善していきたいと考えています。

HPによると、リサイクル業界の現状は以下。

世界のリサイクル業界は、中国をはじめとするリサイクル品の国際的な輸入業者が、リサイクル品の純度に関するより厳しい要件を制定したため、ここ数年、経済危機に陥っていました。COVID-19はリサイクル危機に拍車をかけ、労働者の安全性を懸念して多くの企業が操業停止を余儀なくされました。同時に、パンデミックにより、サプライチェーンの中断や原材料の入手状況の変化を克服するために、高品質のリサイクル原料の需要が高まりました。
AMPのインテリジェントな自動化は、リサイクルの近代化によって業界が危機を乗り越えるために貢献しています。すなわち、事業の継続、労働者の安全確保、生産性の向上、ベールの純度の向上、労働力不足の解消、リサイクルコストの削減、埋立地からの廃棄物の転換、そして全体的なリサイクル率と資源回収率の向上を実現しています。
私たちの技術は、慢性的に人手不足だったリサイクルの仕事に、持続可能な労働力を提供するのに役立っています。私たちは、必要不可欠な公共サービスを継続し、地元企業を運営しながら、製造業やその他のリサイクル業界の分野で雇用を維持し、新たな雇用を創出しています。
リサイクルは、急増する廃棄物や汚染の問題に対処し、製品や素材を使い続けることで、より循環型の経済を促進します。私たちは、リサイクル可能なものだけでなく、実際にリサイクルされるものにも焦点を当てています。効果的なリサイクルシステムがもたらす環境面でのメリットに加えて、リサイクルはさまざまな製品やパッケージの製造に必要な原材料を生み出します。私たちのようなリサイクルインフラは、アメリカのサプライチェーンの継続と活性化を支えているのです。

使っているAI技術は何でしょうか?

AMPが独自に開発したAI技術は、リサイクル施設内のベルトコンベアの画像を認識することで機能します。特定の色、形、テクスチャー、ロゴなどを探し、素材の種類に関連するパターンを認識することで、AMPのAIプラットフォームは人間と同じように対象物を識別することを学習します。このように、素材の特徴などの単純な構成要素を用いて対象物の「モデル」を構築する能力が、深層学習を強力なものにしています。
数十人のデータアノテーターからなるAMPチームは、業界で最も効率的なアノテーションプロセスを提供するために作成された独自のツールを用いて、画像を検証し、各素材タイプに属する物体を分類します。そして、各素材に属するアイテムの例をニューラルネットワークに提示して学習させます。
このようにして、増え続ける設置場所での新しい画像は、増え続けるデータセットの中で機械学習アルゴリズムの強さと有効性に貢献しています。カリフォルニア州の選別施設に設置されたロボットは、コロラド州、ミネソタ州、フロリダ州などのロボットがリサイクル可能なアイテムを識別する能力を高めるのに役立っています。

AMP Cortex™というリサイクル用インテリジェントロボットが、材料の仕分け、ピッキング、配置といった物理的タスクをインテリジェントに実行し、99%の精度を達成するそうです。

画像認識AIとして、AMP Neuron™があります。

そして、統合プラットフォームとして、AMP Clarity。ウェブベースのデータ・ポータルで、素材の特性評価とパフォーマンス測定をリアルタイムに行うことができるそうです。インバウンド処理からベールQC、エンドオブザラインまでのマテリアルフローを把握することができます。

使いたいし、開発に関わりたいものです。

この記事を書いた人
草場代表
エディター