SDGsの目標1である貧困層をなくすための多くの取り組み
SDGsという言葉を良く耳にするようになり、多くの団体でSDGsの課題解決に向けた活動を進めています。自分のSDGsに関する知識を深めると共に多くの皆さんにも色々な活動を知ってもらうために、いくつかの団体を紹介します。
最初は、SDGsの目標1である「貧困をなくそう」です。
ここ数年、日本でも貧富の差が大きくなっており、コロナ禍による打撃も加わって、その差がますます広がっている印象を持っています。貧困の定義として、「絶対的貧困」と「相対的貧困」があります。
「絶対的貧困」とは人間としての最低限度の生活・生存を維持するのが困難なほどの状態です。さすがに、日本ではそこまでの貧困層はそれほど多くないです。
一方、「相対的貧困」とは国の生活水準や文化水準と比較して大多数よりも貧困である状態です。貧困を語るときは世帯の所得がその国に等価可処分所得(収入から税金や社会保障額などを引いた金額)の中央値より半分にも見たない状態です。
細かい定義は気にしないにしても、平均的な日本人と比較して、収入が圧倒的に少ない状態です。そうなると、日々の生活でも困ってしまいますよね。そして、SDGsの目標1はこういった人たちでもちゃんとした生活を送れるようにするという内容です。
それで、今どれくらいの日本人が相対的貧困層にいるかというと、7人に1人なのです。この数字は大きいですよね。学校のクラスは30~40人が多いので、1クラスで5人位は相対的貧困層なのです。
貧困の要因として、
離婚
失業
病気やケガ
災害
教育問題
極度の貧困
紛争や内戦
などが原因とは言われています。
なかなか難しい課題ではありますが、色々なところでの取り組みがあります。ここではいくつか紹介して、自分なりに出来ることを考えてみましょう。
目次
①株式会社ジモティー
主な活動として下記があげられます。また、これ以外にも物質循環の仕組みを作って、不要になった製品を他の誰かに使ってもらうように取り組んでいます。一つ一つの活動は小さいかもしれませんが、とにかく前に進んでいくことが大切です。
・ひとり親支援の継続
・2018年にはひとり親家庭優先の物品受け渡し会
・貧困層の自立サポート活動を行っているグラミン日本のコーポレートサポーターに加盟した活動支援
②Fairtrade Cotton Initiative
アパレル関係で広く使われている綿花の栽培では、低い賃金で海外の労働力が使われることが度々問題視されています。一消費者としてはありがたいことに、洋服などはどんどん値段が下がっています。そのために、綿花を作っている人の収入を少なくしてしまっては意味がありません。
そういったことに対して、公平公正な取引で綿花を作っている人たちに十分な収入をもたらそうという取り組みです。最近では自分で洋服を購入するときに、どういった原料を使っているかを意識している人も増えてきています。今後もこういった動きが広がっていくといいですよね。
③HELLO life
貧困の一つの原因として十分な収入が得られない仕事に就けないということがあげられます。HELLO lifeのメッセージには下記のように記載されています。素晴らしいビジョンです。多くの人が自分らしい仕事につけることが課題解決の第一歩です。
今回は3つの団体を紹介しましたが、他にも多くの団体で広く活動を進めています。一番大切なのは、今の状態で自分たちが出来ることを考えること、そして行動につなげていくことです。今はネットで多くの情報が集められるので、自分なりに出来ることを探すのは簡単になりました。
素晴らしい未来に向けて自分らしい第一歩を踏み出していけるのが良いですよね。
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