未来を創る、テックコミュニティー

シンラボ新メンバーの自己紹介_杉山

シンラボ編集部
2021/02/18

こんにちは。杉山です。

2021年1月から入会した大学院博士後期課程の学生です。

私は、ワイヤレス給電について研究を行なっているのですが、この話を長く話せる自信があるので後日機会があれば書くことにし、今回はシンラボで行いたいこと、目標について書かせていただきます。

私がシンラボに入会した理由は、満足感溢れる社会の実現を目標に、あらゆるテクノロジーを使って人々の効能感を向上したいと考えており、そのためにあらゆる方から幅広く勉強をさせていただこうと思ったためです。

産業革命を始め、多くのイノベーションが私たちの社会にもたらされてきました。それにより世の中の利便性はますます高まっているように思います。しかし私は、それは人々の作業の効率が向上しただけであり、「人」の満足感の向上には至っていないのではないかと度々考えることがありました。大学の指導教官を始め、何人もの先生たちから、「確かに世の中は便利になったけど、余計忙しくなったような気もする」という話も聞いたことがあります。

テクノロジーは利便性を高めただけではないかと強く思った特に象徴的な出来事は、2020年に大流行したCOVID-19による緊急事態宣言の時です。日本では緊急事態宣言された後、多くの娯楽施設が閉鎖され、不要不急の外出の自粛を要請されました。それにより、人々の活動は屋内のみに制限されました。

屋内とは、インターネットを通して誰とでも繋がれる世界、あらゆる情報を手に入れられる環境です。そのような環境にも関わらず、外に遊びに行く人が現れました。

エンターテイメントをたくさん楽しめる環境が屋内にあるにも関わらず、人々は外出しました。エンターテイメントは不要不急のものと判断されたにも関わらず、人々はエンターテイメントを求めました。この出来事から、私たちにとってエンターテイメントとは不要不急のものではなかったということがわかりました。

COVID-19が少しだけ収まったかなと思った2020年初夏、私は、屋内外問わずエンターテイメントを楽しめるテクノロジーとは何だろう、と考えていました。それは、VR、AR、それらを組み合わせたXRではないだろうかと一つの結論にたどり着きました。

そこで私は、XRを使った臨場感溢れるスポーツ観戦方法について検討することにしました。

具体的には、XRにより多くの情報を得ながらスポーツ観戦できる方法の検討です。臨場感は多くの情報を得られることによって高まると言われているため、XRグラス(スマートグラス、ARグラス、VRグラスの類)によってあらゆる情報を視界に表示させします。例えば、得点が入ったら目の前に華やかなエフェクトが見えるようにする、チャットしながら観戦できるようにする、などです。このような機能を持つXR用アプリをNrealというスマートグラスを用いて開発していくことがシンラボで行いたいことです。

アイデアと構想はあるため、ただ今アプリ開発の準備中です。NrealはUnityで開発したアプリをインストールすることで使用できるのですが、私自身Unityの使い方も知らないため、なかなか時間がかかると思います。

加えて仲間を探していますし、私のアイデアについてたくさんご相談、アドバイスをいただきたい、というのもシンラボで行いたいことです。

スポーツは古代からあるものです。人々の生活と密着して発展したエンターテイメントです。スポーツは2021年2月のコロナ禍においても無観客試合か規模の縮小で実施しています。それほど人々が求めるエンターテイメントを、XRを使って新しい形で提供し、体験する人すべてに満足感・臨場感溢れて欲しいと思っています。もちろんスポーツ以外の別のシチュエーションでも適時開発と満足感溢れる体験の提供を行うつもりです。

人々の満足感とは何か、という問いに対して、これだという答えが未だ私の中で見つかっていないですが、XRアプリ開発を通して、シンラボでの活動を通して、答えを出したいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

この記事を書いた人
シンラボ編集部
エディター