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青春の迷い 坂口 進

シンラボ編集部
2020/09/05

シンラボの坂口です。
軽く自己紹介をします。

私は、高校まで地元の公立校に通いました。なので、以前からの友人が、誰かしら周囲にいて、周囲が自分に持っているイメージに縛られていると感じていました。田舎で勉強ができると、それだけで、「真面目」というレッテルが自動的に付くようなところがあったのです。

だから、私が下ネタ等、言おうものなら、ドン引きされていました。高校生の頃は、そんな状態に窮屈さを感じている自分がいました。

そこで、東京で一人暮らしを始めた機会に、自分のイメージを変えてみようと、違う自分を意図的に演出してみることにしました。この作戦は成功して、その後2年程は、チャラいキャラを楽しんでいられました。ところがです、違う自分が板に付くうちに、本当の自分が何なのか分からなくなってしまったのです。

その頃流れていたビールのCMソングに、「もおっと~、もおっと~、自分ら~しく~。もおっと~、もおっと~、心のま~まに~。」というフレーズがあり、心に染みました。

バブル全盛の時だったので、世の中全体も踊っちゃっていたように思います。大学の授業は、理論ばかりでつまらない。入学してから熱中していたアマチュア映画作りも、2年生になる頃には中だるみで、大学生活に意味を見出せなくなっていました。悶々とした日々を送り、大学をやめようと考えるようになりました。

1年生の時の同級生が、「フランスに行って絵描きになる」と言い出し(我々理工学部なんですけど・・・)、やめていったことが、思い浮かびました。

そんな折り、高校時代の親友に「大学やめようかと思っている」と電話で悩みをぶつけてみました。すると、返ってきた言葉は、「やめて何するんだよ。」そこで初めて、何の計画も無いし、特にやりたい事も無い事に気付き、一気にガスが抜けていきました。

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シンラボ編集部
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