未来を創る、テックコミュニティー

【未来予測_001】シンギュラリティ時代のマーケティングには、未来予測を。

KURO
2021/09/29
未来予測



テクノロジーによる社会構造の変化は、もはやテクノロジー分野に留まらずあらゆる分野に影響が波及していきます。

シンギュラリティの時代が来て、世の中の流れが急激に変わっていったら、広報活動やマーケティングはどのように取り組めば良いのか。広報チームの人間としては、このようなことを考えるのです。



未来を考えるために、歴史を丸ごと学び直す




現代は、第四次産業革命の時代と言われていますが、これまでの時代変遷を軽く振り返ってみましょう。

18世紀に蒸気機関の発明で人力から機械が社会を創る時代に。19世紀後半に電力・科学の大量消費時代に。20世紀後半にはコンピューターで機械を自動制御する時代に。そして、これからはより機械が人の手を離れる時代になってくると言われています。



さて、これらは客観的な視点。歴史の勉強ならこれでOKなのですが、ここから、未来に通用するマーケティングのための知識を考えたいと思います。過去の知識を、次世代のマーケティングに落とし込むには、どうすればよいか。



ということで、これまでのテクノロジーの進歩が暮らしや価値観にどのような影響を与えたか、考え方は時代を経てどのように変わってきたか、という視点から改めて歴史を学び直す。

そのための、歴史から未来予測を行う勉強会を立ち上げてみることにしました。







主観的に歴史を捉えることの重要性



ここで大事なのは、「主観的に」歴史を学ぶということです。マーケティングは、ペルソナ設定やカスタマージャーニーに挙げられるように、個々人がどのように情報を受けて、行動に移すかを考えることが求められます。端的にいえば、過去のユーザー行動を振り返り、そこから傾向を得て、未来を考えることが、目的です。

時代によって、人々の暮らしは変わってきた部分もあれば、変わらない部分もあります。本質的に変わらないもの。あるいは、テクノロジーや考え方の影響で変わってきたもの。歴史を振り返りながら、これらを見つけていきます。







意外と知らない、東京の歴史



鹿鳴館
鹿鳴館 wikipediaより

世界、いや日本のスケールでは、主観的に歴史を捉えるにはあまりにも範囲が広すぎる。範囲が広いと、どうしても捉え方が客観的になってしまいますからね。主観的に物事を考えるなら、もう少し対象を絞る必要があります。

ということで、東京の歴史を通じて学んでいきましょうと。でも意外と、東京の歴史って知らない人多いですよね。


なぜ、世界的にも最も巨大な都市圏ができたのか。
なぜ、鉄道と地下鉄が発達しているのか。
なぜ、コンクリート造の建物が多く、時代劇で見るような木造の建物はあまりみられないのか。

などなど、案外答えられる方は少ないと思います。







視点が変わると、見方が変わる








歴史の教科書を通じて、明治維新や日清戦争、文明開花など、さまざまな出来事を知ってはいると思います。
しかし、その時代を生きる当人の立場になったらどうか。




例えば、ペリー来航の時に生まれた人は、大政奉還を10代で経験する。思春期時代に明治維新を目の当たりにし、まさに現代の20代がITネイティブであるのと同じように、西洋文化に直接触れる機会は少なかったとしても、明治の新しい考え方には親しんでいた。あるいは、反政府活動が絶えない国内の混乱に不安を覚えてい方もしれない。30代で銀座レンガ街を見て、東京を未来都市になったかのように感じたかもしれない。





東京大空襲は、関東大震災の20年後に襲いかかります。
例えば、関東大震災を20代で経験した人は、東京大空襲を40代で経験する。その人は、60代で高度経済成長を経験したことでしょう。それは、どのような人生観だったか。



同じ出来事でも、視点が変われば、大きく捉え方が変わるのです。



こうして始まった勉強会ですが、今後も勉強会の中身をかいつまんで、ダイジェストでご紹介していこうと思います。



乞うご期待!!

この記事を書いた人
KURO
エディター