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【シンラボユース】12/12 衛星データで思考を広げるSDGsアイデアソン開催レポート

福田
2020/12/14

みなさん、こんにちは
シンラボ広報の福田です。

シンラボユースが定期的に開催している「衛星データで思考を広げるSDGsアイデアソン」が12/12に開催されました。今回は5名の高校生と2名の大学生が参加してくれました。一定数の学生たちが参加してくれるのはありがたい限りですし、主体的に外部イベントに参加する学生が増えてきているのも日本の未来に期待が持てます。

このアイデアソンでは、最初に衛星データを用いるとどういった社会課題解決につなげることが出来るのかを説明しました。また、AIやドローンといったテクノロジーの活用事例を紹介しました。その後、「衛星データ」×「テクノロジー」の組み合わせからSDGsに関連する社会課題を解決する手法を考えてきました。本アイデアソンでは、学生ならではの視点でアイデアを創出してもらうことを重視しています。

前半のセクションではブレインストーミング形式でアイデアを思いつくだけ書き出していきます。また、後半のセクションではグループ毎に面白そうなアイデアを選び、そのアイデアの深掘りを行います。前回から学生主体でアイデアをブラッシュアップしてもらうことを重視し、グループのメンバー同士で以下の3つの項目に対してオリジナリティ溢れる意見を交わしてもらいました。

最近は高校生が参加してくれるようになってシンラボユースの活動の幅が更に広がってきているのを感じるのと、若い学生たちがSDGsを自分ゴト化して考える機会を自らの意思で作りだしていることに嬉しさに溢れています。

本アイデアソンの流れ

① SDGs17目標とのつながり、誰を(何を)救えるか
・・・そのアイデアによってSDGsのどの目標の達成につながり、どのような人やモノを救えるか

② 解決アイデアの内容
・・・衛星データやテクノロジーをどのように活用し、どのようなモノやサービスを生み出すか

③ アイデアを実施する手段
・・・そのアイデアのプロジェクトリーダーになったらどのようなプロセスを踏むか、どのような企業や組織とコラボするか

以下では、3つのグループが発表したアイデアを紹介します。

グループ①:海洋プラスチックゴミの自動回収とリサイクルによる循環型システム

グループ①では、海洋プラスチックは衛星データを用いることで、どこにどれくらい浮遊しているかが分かります。そのデータを元に自動運転船でプラスチックゴミを回収して、リサイクルすることで、ゴミによる環境破壊やリサイクルによる資源の有効活用につながっていきます。

回収したゴミから自動運転船の燃料を合成できれば二酸化炭素排出量抑制にもつながります。また、発展途上国の沿岸地域で回収したゴミを資源化する工場を作ることで、貧困地域の雇用確保にも貢献できます。

 

グループ②:海洋プラスチックゴミ回収用亀型ロボット

グループ②は、海洋プラスチックゴミを回収する亀型ロボットを考えました。海洋プラスチックゴミは衛星から観察できるので、そのデータを使うと回収効率が上がります。また、回収するのが亀というところが高校生らしい素敵な発想です。やっぱり海の中を自由に動き回れるのは亀のイメージが強いのでしょう。

さらに、この亀にはカメラがついていて、海洋生物の種類や数を把握できるという優れものです。このカメラ画像を使うことで海の水族館として子供向けゲームにも展開できます。こういった自由な発想は学生らしくていいですよね。

グループ③:夜光虫観測IoTセンサーを利用した観光スポット

グループ③では夜光虫を観察できるIoTセンサーを考えました。ここで一番秀逸なアイデアはこの夜光虫を使って地域の観光産業を盛り上げようという内容なのです。

夜光虫を活用した新しい地域PRで地方が潤うことにつながりますし、そこから儲けたお金で赤潮調査などの環境評価にも活用できます。一つのアイデアだけでなく、色々と組み合わせていくことで大きな社会課題解決につながっていけそうです。また、こういった観光に使おうというアイデアも新鮮な感じで良かったです。

また、過去2回のレポートは下記を参照下さい。

【シンラボユース】衛星データで思考を広げるSDGsアイデアソン開催レポート

【シンラボユース】8/22 衛星データで思考を広げるSDGsアイデアソン開催レポート

シンラボユースは年末(12/29~30)で「ぼくらの世界を変えるアイデアソン-サイエンス×テクノロジー×SDGs-」という学生向けイベントを再度行います。下記から申し込みがまだ間に合うので興味がある人は参加下さい。

https://techplay.jp/event/800915

今回も学生向けのアイデアソンは盛況のうちに終わりました。参加してくれた学生たちや準備を進めてきた事務局メンバーに感謝です。

この記事を書いた人
福田
エディター