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在宅勤務、やめました

さとうかな
2021/08/16

在宅勤務が定着しつつあるなか、自主的に出社をしている方も多くいらっしゃるということを耳にしました。
私も去年の5月から在宅勤務が始まりましたが、7月から自主的に出社をすることにしました。
その理由は以下の通りです。

・在宅勤務で孤独を感じる
・コピー機や社内の資料など、在宅では仕事をする環境が十分に整っていない
・週に2~3日程度の出社する日があり、在宅でも会社でも使用するノートPCを持ち帰るのが面倒になった
・太った

出社を決めた大きな理由は在宅勤務で孤独を感じ始めたことにあります。太ったことも大きな理由なのですが。太ったこともね。
(ちなみに健康診断を直近の目標にして、まずは食事制限とサボっていた運動を始めました。)

在宅勤務でオンライン上で職場の人と繋がるようになり、仕事の効率は確かに上がったような気はします。
すぐに連絡が取れるようにチャットツールを導入したり、会社用の電話を持たせてもらえたりもしているので、急いで確認したいことや質問がある場合には連絡を取れる環境であることも間違いはありません。
では、何が不満なのか。

それは、人とのつながりが薄くなったことです。

人間は1日中ずっと集中し続けられない生き物なので(集中できる方、すみません!)、適度な雑談は仕事において重要だったと今では思います。
あ、念のためお伝えしておくと、出社していた時は仕事そっちのけで雑談ばかりしていたわけではありませんよ!

ほかにも、わざわざチャットをしたり電話をしたりするまでもないような、だけど気になっているちょっとした疑問・質問は職場に誰かがいたときにできたことでした。
仕事でミスをして落ち込んでいるときや、なんとなく仕事がうまくいかないなと凹んだときなどは、誰かと会話するだけで気が晴れることもあります。
入社時から直接指導した後輩が頑張っている姿をみて、私も頑張ろうと奮い立たせることも同じ空間で仕事をしていたからこそできたことだと思います。

ほかにも雑談から仕事でもプライベートでも目からウロコな話が聞けたり、ライターとしては記事のネタが見えたりすることも大いにあります。

在宅勤務、リモートワークなどで働く場所は自分の意思で決められるようにはなってきました。しかし、人とのつながりが以前より薄くなったところから孤独を感じるようになり、ついに在宅勤務から出社を決意しました。

ちなみに私の職場に出社すると、何名か私と同じように出社している方がいます。
私が所属しているチームでは社内のPCに何かあったときや、急にFAXを送る必要が出た場合などに対応できるよう何名かは常に出社するという方針を決めているのです。

出社を始めた結果、家で有意義に使える時間を出社に費やしたり、交通費というコストはかかるようになったものの、気持ちの面ではだいぶ仕事がしやすくなった感覚はあります。
また、会社には資料も豊富に保管されているのでネットが重くてファイルが開けないといった状況は改善されました。
私の家にはコピー機がなかったので、会社で必要な時に必要な資料を印刷できることも助かっています。(印刷した資料は自分用に書き込みをしたり、まとめたりしています。)

なにより通勤は程よい運動になっていましたね!

現時点では出社して仕事するのも在宅で仕事するのもどちらも選べる状態なので、在宅勤務に戻りたくなるまでは続けようと考えています。

また、シンラボではoViceの活用が始まりました。
oViceとは、バーチャルオフィスのサービスでアバターを利用して現実空間をオンラインで再現したものです。
感動したのは、自分のアバターに近い人の声が大きく聞こえ、遠い人の声は小さく聞こえることです。一定以上の距離をとると完全に声が聞こえなくなるので本当に現実の空間が再現されています。
特別にアプリをダウンロードする必要はなく、今のネット環境で使用できるのも助かりますね。

また、oViceを活用して大きな展示会やイベントを企画することもできるようです。
オンラインでそこまで実現できるようになるとは驚きです。
個人的にはそれでもまだ現実空間での人とのつながりを完全再現するには至らないと思いますが、それでも気軽に会話ができるようになったのは大きなことだと思います。
こういったサービスができるということは、仕事でもプライベートでもコミュニケーション不足を感じている人が一定数以上いるということ。すでに社会全体の課題なのかもしれません。
きっと私のように孤独を感じたという同士も少なからずいるのでしょう。きっと。
オンラインで現実の空間と同じように人と出会い、コミュニケーションを図れるようになることが実現されるのは、私たちが思うよりかなり近い未来なのかもしれませんね。

この記事を書いた人
さとうかな
エディター