未来を創る、テックコミュニティー

【伝説のエンジニアに徹底質問!】若手エンジニアがコミュニティで活動する価値とは?

シンラボ広報部
2021/09/27
【伝説のエンジニアに徹底質問!】若手エンジニアがコミュニティで活動する価値とは?

今回のシンラボ公開イベントは何と!
Singularity Lab.(以下、シンラボ)の共同代表である、草場代表と中島代表の特別対談!
筆者もエンジニアなので、これは見逃せない!と、告知を見てすぐに申し込みました!

対談を通して、エンジニアがコミュニティで活動する価値や、活動する上で大切なことが伝わってきました。
筆者も記事作成のことを、すっかり忘れて聞き入ってしまいました!

そしてなんと今回は、参加者の半数が一般参加の方のようで、まずはSingularity Lab.の紹介から。

◎イントロ

Singularity Lab.とは?

Singularity Lab.は未来技術推進協会とSingularity Societyがタッグを組んで、テクノロジーを用いて社会に影響を与えるために活動するコミュニティです。

Singularity Lab.の特徴

  • 経験問わず、やる気がある方へのサポート体制
  • スキルを学ぶだけでなく、事業開発を通じた実践
  • 普段の仕事とは別分野の経験値
  • 世代・業種の枠を超えた交流
  • 個人では繋がることが難しい団体との連携

ここで、管理人の宮澤さんも待ちきれなかったようで、イントロもそこそこに早速対談開始です!

今回の対談は、草場代表が中島代表にインタビューする形式で行われました。

中島代表と草場代表が笑顔で対談している写真

◎対談パート

ここからは対談パートです!
本記事では、エンジニアがコミュニティで活動することの価値や、活動する上で大切なことに注目して内容を抜粋しています。

Singularity Societyを創った想い

まずはSingularity Societyを創った想いについて。
「テクノロジーの進化に社会の変化がついていけないことで生まれた歪みを、テクノロジーで積極的に解決していこうとする人を増やしたかった。そう言う人が幸せになってほしいし、ビジネスとしても成功してほしいと思っている。」

そう語る中島代表。
ではなぜ、あえてコミュニティと言う形式を採ったのでしょう?

「ビジネスのように成功するために一つのことにフォーカスする必要がある。そうではなくて、もっと全体を包括的にディスカッションできる場所を創って、そこに集まった人たちがプロジェクトを立ち上げて、それが面白いからビジネスになる形が理想だと思った。」
また、「そのような場所で、人との出会いを作りたいと思っていた。」とのこと。

確かに、利益を追求し過ぎない、人との出会いと言う面で、コミュニティの形は現状理想に近い形といえますね!

3年間コミュニティをやってみての感想

続いて、3年間コミュニティをやってみての感想について。

良かった点としては、bus2.0おもちかえり.comといった、
実際にサービスをリリースしたプロジェクトがいくつか立ち上がったこと。

ただ、積極的に参加する人が少なく、ごく一部の人が頑張っている現状には課題を感じているそうです。
筆者もプロジェクトの中での開発には興味があるものの、入ったことが無かったので自分も頑張ろうと思いました。

そんな中でも、ビジネスで面白い芽が出てきているとのこと。
フリーランスの人が集まってビジネスを受ける時に、Singularity Societyが受け皿となって契約し、報酬を分配すると言う取り組みが生まれ、この取り組みを機に積極的に参加する方が増えてほしいと考えているそうです。

NPO的な活動とビジネスは相容れないのでは?と言った意見に対する考え

コミュニティからビジネスを生み出す取り組みに関して、
NPO的な活動とビジネスは相容れないのでは?と言った意見についてどう考えているかという質問。

これに対して中島代表は、「新しい形として実験的な取り組みではあるがやってみる価値はある。」とのこと。
草場代表も実際にこのようなことを聞かれることがあるようで、
「お金儲けだけに走らない活動ができますよね。」と共感していました。

新しいものを生み出し続けることができるモチベーション

続いては、中島代表が色々な新しいものを生み出し続けることができるモチベーションは何かという質問。

これには、「今までにないものを世の中に出した時に、驚いてくれる、喜んでくれることが一番のインセンティブ」とのこと。
また、次の言葉は私のすごく印象に残っている言葉で、
「モチベーションが高いか高くないかで生産性が全然違うので、仕事を選べばいい。」
この言葉が私はすごく印象的で、仕事にわがままになる=仕事にこだわりを持つ、ということなんだなあと捉えました。

ちなみに、中島代表が体調を崩さない秘訣は適度な昼寝とのことです。(中島代表が昼寝をしている姿を想像したのは私だけではないはず!!)

中島代表が会員に望むこと

続いては、中島代表が会員に望むことについて。
「参加したからには思い切り楽しんでほしい。テクノロジーに限らず、自分が自然体で楽しめることを見つけて欲しい。

笑顔で会員への想いを語る中島代表

「今の仕事が楽しくないとか、自分に自信がないという人はそう言うことを見つける場として(コミュニティを)使ってほしい。」と語る中島代表。
筆者もエンジニアですが、こうして記事を書いています。
コミュニティでは、普段の仕事では経験できないことが盛り沢山です!

エンジニアから起業家になるために必要な勉強や行動は?

続いては、シンラボ会員から中島代表にぜひ伺いたいという質問。
「エンジニアっていうのは、新しいものを作るし、新しいものを世の中に届けて面白いと思うことは起業家の素質」と語る中島代表。

ただ、実際に会社を立ち上げた際のビジネス側のスキルが必要になってくるが、「エンジニア・起業家として必要なスキルとは違うスキルセットや努力なので、必ずしも楽しいものではない。」
あくまで自分が何をやりたいかであって、そういう部分は得意な人に任せて自分の得意なことをやればいい。

なので、エンジニアから起業家になるという時に、「エンジニアの次のステップとしては、必ずビジネスのことをやらなければいけないということではない。」とのこと。

中島代表もビジネスサイドのことは得意ではないし、やりたくない。
純粋にエンジニアとして新しいものを作るという部分で楽しみたいので、他の人が創った会社にジョインしたとのこと。

また、シンラボのプロジェクトに関して、「面白いプロジェクトはバリバリ動いている人がすごいので、そういう人の仕事をみることができるし、ソースコードや物事がどのように決まっていくかも見ることができるから、すごくいい勉強になる。」
とシンラボのプロジェクトに参加することで、スタートアップに合流するような体験になるので、読むだけの参加でもいいので参加してほしいと想いを述べられていました。

3Dプリンターで作った自社のロゴを見せてくださる中島代表

そんな中島代表は、3Dプリンターにハマっているらしく、3Dプリンターで作成した自身の会社のロゴを見せてくださいました。

中島代表が最近注目している技術は、ソフトだけでなくハードが絡んだ技術とのこと。
具体的にはドローン、VR・ AR、ロボット、そして3Dプリンターなど。
ハードが絡むとグッと難しくなるがそれが面白いと熱く語ってくださいました。

純粋にテクノロジーのことを語り合う場があっても楽しそうというお話から、早速シンラボSlackに3Dプリンターチャンネルが立ち上がりました。(さすが、仕事が早いですね笑)

そして対談後は恒例の参加者質問コーナー!
各自が興味のある技術について積極的に質問しました!

かく言う筆者も中島代表に質問させていただきました!
質問中は心臓バクバクでしたが、貴重な機会であったとともに、大変勉強になりました!(その分野のすごい方に質問するのってかなり緊張しますよね。。)

◎プロジェクト紹介

bus2.0

    • bus2.0では、Flutterに興味のある開発者募集中!

皆さん開発未経験から参加しているとのことです。

    • 乗り合いバスの乗降者数を自動的に測定するプロジェクトが発足。

iOSで機械学習/画像処理のアプリ実装ができるエンジニア急募
開発初期段階なので、勉強中でも大歓迎とのことです!

おもちかえり.com

仲間急募!!とにかく手が足りていません!フラットで迅速に行動するチーム!

      • 広報、メディア、SNS運用
      • 動画(おもちかえり.com使い方の説明動画作成など)
      • SNS運用(ユーザサポートや利用飲食店、アライアンス先の開拓など)

WacWac

    • 物流会社向けVR安全教育システムで安全教育にかかる工数を94%削減!
    • 物流版NetFlixを目指しており、導入企業拡大、全国の代理店様でらくらく監査システムの販売開始
    • シンラボメンバーとともにYoutube動画作成やLPをリニューアル中
    • 10/1に大阪の難波にオープンする美容室uedaにて予約管理システムを構築。

OHANA(STARTUP STUDIO by Creww)

    •  AR・VRの開発エンジニアを募集中!
    • 絶滅の危機にある動物たちが身近で大切な存在になる世界を目指している。
    • 2フェーズでの開発を想定
      • 絶滅危惧種の動物を個人・地域全体で応援するコミュニケーションアプリ
      • 日常で絶滅危惧種の動物たちと生活することができるバーチャルペット育成サービス

プロジェクト参加すると何ができるのか

各プロジェクトでは、中島代表を始め経験豊富なエンジニアがGitHub上で開発をしているため、質の高いソフトウェア開発をリアルタイムで体験することができます。
ソースを見て学習することもできますし、テストに参加したり、プルリクエストして改善に貢献することもできます。

プロジェクトに参加することは社会貢献やSDGsに直結しています。
特に若い方々にはプロジェクトに参加することで他では得難い開発経験やポートフォリオの形成、そして、人脈を広げることができます。

Singularity Society、Singularity Lab.に拘らず同じ時間を使うのであれば、何かしら新しいことをチャレンジした方が良いと思います。情熱があれば新しいプロジェクトを立ち上げても良いと思います。
中島代表はスティーブ・ジョブズにも匹敵する数少ない日本のレジェンドです。ぜひ、プロジェクトを通して繋がって欲しいと思います。

 そしてもう一人の特別ゲスト、写真家の小平尚典氏がスティーブ・ジョブズ没後10年ということで、ご親友の片山京一氏との共著書「あの日ジョブズは」を出版されました。

 小平さんには、Singularity Societyのイベントでよく写真を撮っていただいております。
 本著は小平さんが1988年にスティーブ・ジョブズを撮影された時の写真が使用されており、アートとテクノロジーを融合させたジョブズのこだわり。
また、ジョブズだって「親友に自分のアイデアを見せたい。親友と一緒に何かやりたい。」そういった愛や友情がなければあのような偉業は成し遂げられなかっただろう、ということを伝えていきたいと語っていただきました。

 

◎活動トピック報告

  • oViceにて、東京パラリンピック ライブビューイング 開催!
  • 広報チーム:8時だヨ!ゆるIT講座 を開催!
    • 今から始める!動画編集 -Adobe Rush-〜
    • DXで過疎地の交通を救う!〜有志がボランティアでシステム開発〜
  • シンラボユース:衛星データで気候変動問題に挑む!オンラインアイデアソン開催!
  • SDGsコンサルエッグ:SDGsオープンイノベーションハブ開催!

◎まとめ

今回の対談イベントは、筆者自身いちエンジニアとして心に刺さる対談でした。
本記事を通じてエンジニアの皆様に、コミュニティで活動する価値や、コミュニティで活動する上で大切なことが少しでも伝わっていれば大変嬉しいです。

シンラボはプロジェクト活動も活発になってきておりますので、今後ともシンラボの活動をお見逃しなく!

この記事を書いた人
シンラボ広報部
エディター