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空へ、地下へ ーちょっとした、科学のお話

KURO
2021/06/06
空へ、地下へ

今日はちょっとした、科学のお話。

今立っているちょうどその場所。そこから、10m、100m、1000mと進んでいくと、その先にはどんな世界が広がっているでしょうか。前に、後ろに、左に、右に。そして、空に、地下に。

現在自分がいる場所がどのような場所なのか。空へ、地下へ想像を巡らせて行きましょう。空へ、地下へ1

10m先の世界

前に10m、歩いて2秒で到達します。ちょっと早歩きかな。
高さで10mといえば、ビルの3階くらいに相当します。前に進んでいるより、上下は遠く思えるからフシギ。いつも乗ってる地下鉄も、浅い駅では10mいかないくらいの深さにあります。

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100mの世界

もう僕らは、小さいので点になって見えなくなりました。
100mは、歩いて1分くらいの距離です。高層ビルが、100m以上のビルも結構ありますね。30階以上だと、100m近くいきます。東京の地下鉄の、地面からの距離が一番長いところで50m。ヨーロッパの有名な海底トンネルでも、100mはいきません。これ以上深い場所は、人間が作った構造物は少ないのです。

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1000m(1km)の世界

歩いて、10分で到達します。駅から家まで、大体これくらいって人も多いんじゃないかな。
世界一高い建造物、ドバイのブルジュハリファは高さ828m。残念ながら、1000mを超える建物はないですが、日本には1000m超える山は結構多かったり。
日本一深い青函トンネルは、海面から240mの深さにあります。岐阜県の素粒子研究所、スーパーカミオカンデは、鉱山跡なので地上は山ですが、地上から地下1000m近くにあります。

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10000m(10km)の世界

10000m(10km)は、歩くと1時間半もかかるので、そろそろ電車か車に乗りたいですよね。乗れば10分くらいの距離です。家から学校や職場、これくらいの距離って人も多いかもですね。
さて、空に向かえば富士山が3776m、エベレストが8849mの高さにあります。それより少し高い場所を、飛行機が飛んでいます。
逆に海なら、太平洋の平均深さが4280m、世界最深部が10920m。世界一高い山より海の方が深いので、山がすっぽり海に入っちゃいますね。

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100000m(100km)の世界

100kmというと、電車で1時間半。近場でどっか小旅行いきたいな、というくらいの距離です。
さて、空に向かえば聞きなれない言葉ばかり。雲はどこにあるでしょうか?実は、一番下の対流圏が雲がいるところ。飛行機も雲も、これで見ると地面スレスレにあるのです。成層圏、中間圏は、実の所分かっていないことも沢山あります。中間圏では、北極でオーロラが。そして、いよいよ宇宙へ。国際航空連盟によって定められた「カーマンライン」は、高度100kmを地球と宇宙の境界として定義されています。ただ、人工衛星や宇宙ステーションは、これよりずっと上。
地面というと、地殻という今いる堅い岩盤が地下60kmまで。深く潜るほどに、温度は上がって行き、マントルには1000℃を超える場所もあるそうです。しかし実は、人類が一番掘った穴は12kmほどで、実のところはよく分かっていない部分も沢山あります。

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1000000m(1000km)の世界

飛行機で1時間半となると、東京から北海道、九州の先端まで行くことはできますが、沖縄までは到達しません。
ここまでくると、もう宇宙の境界が地面近くにあるので、ほとんどが宇宙になってきました。GPSでお馴染みの人工衛星や宇宙ステーションは、およそ高度400kmのところを飛んでいます。
地面の大部分は、マントルが占めるようになりましたね。

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10000000m(10000km)の世界

海外旅行に行きたいと思って、東京からパリくらいの距離が10000kmです。

地球全体が見えてきました。地球の半径は6371kmなので、全体が見えています。
大気は100kmなので、もう見えなくなってきました。地下には、地球の心臓ともいえるコア(核)が。

地球

 

地球から出たところで、今回はここまで。

空へ、地下へ想像を馳せる想像の旅は、いかがだったでしょうか?

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エディター