未来を創る、テックコミュニティー

認知学習アプリのプロトタイプができました

福田
2020/08/04

みなさん、こんにちは
シンラボ広報チームの福田です。

今回は久津間さんがリードするシンラボプロジェクト「認知学習アプリ」の紹介です。

本プロジェクトで開発しているのは、幼児向けに親子で楽しみながら使える「認知学習アプリ」です。「遊びを通じた幼児期の学び」から「教科学習中心の学齢期」へのスムーズな就学移行支援を目標としています。

本プロジェクトでは、久津間さんの熱い想いに惹かれて集まったシンラボが誇るエンジニアたち(大野さん古川さん下間さん)の奮闘の末、ようやくプロトタイプが完成しました。大野さんのプロトタイピング開発事例紹介はこちら(https://sinlab.future-tech-association.org/project/ohno_shohei/prototyping-case-00/)を参照ください。

現在はお子さんに使っていただきながら、最終的なプロダクトに向けたブラッシュアップを行っているところです

本記事ではこのプロトタイプを紹介させていただきます。

【主な機能】
・小学校入学までに必要な基礎的学習が段階的に無理なく獲得できる
・学習到達度に応じて、現在のお子さんの発達の状態を把握できる
・お子さんのみで学習可能なので、保護者の負担が軽減する

【プロトタイプ版の認知学習アプリでは何ができるのか?】

今回のプロトタイプでは、「見て選ぶ」と「聞いて選ぶ」の2パターンに分かれています。本記事で紹介しているのは一部にはなりますが、実際の画面を使って具体的な使い方を紹介していきます。大人が見ると簡単すぎるように思えますが、未就学児の学習レベルに合わせており、飽きずに継続できるような工夫も随所に盛り込んでいます。

①同じイラストを選ぶ

下記は「同じイラストを選ぶ」の画面イメージです。ここでは、「チューリップ」、「キリン」、「電車」のイラストが2つずつ表示されています。同じ絵イラストを選ぶと正解音と共に絵が消えます。3種類を全て選択出来たらクリアです。お子さんが自分でこの画面を見ながらどうやったら良いのかを考えるということも大事にしています。

また、先ほどの3種類のイラスト(合計6個のイラスト)だけでなく、学習段階が上がると6種類のイラスト(合計12個のイラスト)や10種類のイラスト(合計20個)から同じものを選ぶパターンもあります。使い方はイラストの数が増えても一緒です。

②動詞で選ぶ

下の図では分かりにくいのですが、実際の画面上では「水を飲む」、「泣く」、「椅子に座る」画像がパラパラ漫画のように動きます。ここでも、やることは同じで同じイラストを選びます。実際に動いているところを見ると、コミカルで可愛いです。

③色や文字で選ぶ

下の図のように、「青」、「黄」、「赤」が表示されるので、同じ色を選択して消していきます。シンプルですが、お子さんが同じ色を選ぶということを、誰にも教わらずに思いつくことが大事になってきます。

「文字で選ぶ」も同様に、同じ文字を選択して消していきます。ひらがなを覚えるのにも使えます。


④文字単語と絵で選ぶ

今度はもう少し高度な内容です。ここでは、「キリンという文字」と「キリンのイラスト」、「チューリップという文字」と「チューリップのイラスト」、「でんしゃという文字」と「電車のイラスト」を選びます。こういった取り組みを通じて、「電車」のイラストを見て、「でんしゃ」と読むんだということが分かります。


⑤物の数と数字で選ぶ

最後に紹介するのは、「物の数」と「数字」です。下の図のように「青い丸」の数と「数字」が一致したものを選んで消していきます。丸の数を数える力もついていきます。

今回紹介したのは、試作品の一部です。実際には自分のパソコンやスマホで使えるような状態になっております。

この記事を書いた人
福田
エディター