未来を創る、テックコミュニティー

SDGsボードゲーム制作秘話・第3弾 ブラッシュアップを繰り返して現在の形への変遷

福田
2020/06/10

みなさん、こんにちは。
シンラボ広報部の福田です。

前回の阿部さんインタビュー記事のアイデア×熱意×協力が生んだSDGsボードゲームの誕生秘話!」に続いて、SDGsボードゲーム制作秘話・第3弾は、【北畑 勝也(きたはた かつや)】さんのインタビューです。また、今回のインタビュアーは第一弾記事に登場した児玉さんで、zoomインタビューさせて頂きました。

北畑さんは、ボードゲーム制作において立ち上げ時から参画され、今回はSDGsボードゲームを現在の形になるなでブラッシュアップしていった経緯を中心にお伺いさせてください。

ーまず簡単に自己紹介をお願いします。

私は、自動運転の開発やインドアマップ設計、バイクや車のAIやIoT関連の企画・開発などを複数の会社でずっとエンジニアとして業務に携わってきました。未来技術推進協会のSDGsボードゲームでは営業や企画・戦略、ファシリテーターを担当していましたが、本業は全く関係ないです。また、関西出身なので周囲の人と打ち解ける為に笑いは外せません!

ー今回、SDGsボードゲーム制作に関わろうと思ったきっかけは?また、どこの段階で関わったか?

SDGsボードゲーム制作には、草場代表山田理事の熱い想いに共感し、最初の段階から制作に携わってきました。また、SDGsという固いワードを色々な人に身近に感じてもらえるように、ボードゲームが活用できるのではという想いで制作に携わるようになりました。

ー最初はSDGsボードゲームがなく、ワークでの説明でしたね?

そうです。SDGsボードゲームが完成する前は、SDGsを理解するために一部動画を使っていました。最初のころは私や一緒に作業していた宮澤さんもSDGsの中身を十分に理解していた訳ではなかったので、何度も一緒に徹夜をしながら、説明文の一言一句や画像を試行錯誤しながらブラッシュアップしていました。

正直なところ、当初はSDGsのことは皆あまり知らなかったです。メンバーで本を買って勉強しましたし、SDGsの目標を1から順番にみんなで毎週のように勉強会をして、全員の理解度を上げていきました。その中でゲームのミッション事例も集めていきました。そういった日々の繰り返しでSDGsの専門家のように普及活動を行えるようになりました。

ーどういう経緯でワークからボードゲームに変わってきましたか?

最初のワークショップでは動画を扱いながらSDGsのインプットを中心に、アイデアソンも行ったり、色々なことを自分事として参加者自身が振り返るという内容でした。途中でSDGsをテーマに酒を持ち合ってざっくばらんに話し合う会もありました。そこから、だんだんとボードゲームになってきました。やはり、最初に言ったようにボードゲームを用いるという取り組みが、固いイメージのSDGsを幅広い世代の人に伝えるのには一番良かったのだと思います。

ーSDGsボードゲームのブラッシュアップはどのように進めていったのですか?

SDGsボードゲームの試作品が完成したら、メンバー内で何度も何度も実施し、テストデータを集めながらブラッシュアップが必要でした。ボードゲームの参加者には毎回アンケートで意見を出してもらってブラッシュアップしましたし、メンバー同士でも毎回アイデア出しをしていました。また、その時分からないことを事前に調べて知識を深めていきました。そういった繰り返しが今のSDGsボードゲームにつながっていったと思います。

ー一時期は営業も担当されていましたが、何をしていたのですか?

SDGsボードゲームでは、営業も担当している時期もあって、色々なイベントに足を運んで直接PRさせてもらいました。サイエンスアゴラでのブース説明、某国立大学や某大手旅行会社などでボードゲームを実施しました。

SDGsボードゲームの中身の改善はもちろん大事でしたが、それと同じくらい我々のボードゲームを知って頂きたいという想いで、営業や広報活動をしていました。

ーSDGsボードゲームの経験が本業に活きましたか?

私はファシリテーターを担当していて、人前でプレゼンをする機会が多かったのです。そういった経験をたくさんしてきたので、本業のプレゼンでも緊張しなくなりました。また、SDGsボードゲームの活動はダブルワークみたいな形で進めていたので、時間スケジュールのメリハリをつけられるようになりました。

そのため、本業でもプロジェクトごとのメリハリをつける力が身についてきました。

ーシンギラリティラボでここはいいなぁとか思うところは?

草場代表や山田理事が私のことを全面的に信頼して、任せてくれたことが自分としては良い経験になりました。最初の立ち上げから主体的に一連を経験できたことが自分の成長にもつながりました。それは当然ですよね。自分がやらないとダメな環境だったので、チームメンバーのお力も借りながら何から何までやりました。

SDGsボードゲームを製作しているときは、毎日のように夜遅く集まっていました。一度作りあげたボードゲームのゲームバランスを整えるために、何度もテストプレイをしていました。また、徹夜で作業することが何度もあり、朝までSDGsボードゲームを続けていたこともありました。

SDGsボードゲームを仕上げていたころは、国連とのやり取りが進んでおり、絶対に間に合わせたいという想いが皆強かったです。そのため、3週間くらいで完成させることができました。当時は若手が多かったので、世の中に勝てる部分は、体力や情熱くらいだと思って走り続けました。本当に、皆が前のめりでしたし、仲間たちと一緒にSDGsボードゲームを完成させられたことは非常に良い経験でした。ほとんどの人が本業をやりながら平行して協会で楽しみながら活動していたので、“皆は本業もあったはずだけど?”と思ったこともありました。SDGsボードゲームの営業行ったときも、なぜそこまで熱意を持っているのかと感心されたこともありました。

皆でたくさんの作業で信頼関係を構築できたことが、その後の未来技術推進協会やシンギラリティラボの発展につながっていると思います。

ー今後シンギラリティラボでやりたいこと

オンラインでのSDGsボードゲームが始まったばかりなので、これをうまく普及させるようにしていきたいです。そして、僕がそうだったように未来技術推進協会きっかけでファシリテーターになり、世の中に良い影響をどんどん発信していく仲間をもっと増やしていきたいですし、オンラインでできる事でもっと全国、そして世界中にファシリテーターが増えるととてもわくわくします。これからもシンラボで色々な事にチャレンジし、成長していけるのが楽しみです。

本日はありがとうございました。

全12回の連載予定のSDGsボードゲーム制作秘話の第4弾は北畑さんの「ワークショップ」です。ご期待ください。

この記事を書いた人
福田
エディター