未来を創る、テックコミュニティー

今だから進むオープンイノベーション活用

福田
2020/05/09

皆さん、こんにちは。
シンラボ広報部の福田です。

今日はアフターコロナ時代のオープンイノベーションの話です。

ーオープンイノベーションの現状と課題

企業の研究開発部門では次の開発アイテムに困ってくると、他の企業が取り組んでいるので自分たちもオープンイノベーションをやれば良い成果がでるのでは?という考えになりがちです。必ずしもすべてのケースが該当するとは言いませんが、隣の芝生が青く見えてしまうのでしょう。それはある意味で必然です。

例えば、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からは、半数程度の企業でオープンイノベーションの取り組みが活発化しているとの報告(参考:オープンイノベーション白書(第二版)の概要)もあります。また、大学との共同研究数やベンチャー投資などが増えているのも事実です。以前のATR鈴木専務のインタビュー記事にも書かせてもらった通り、スタートアップへの投資も盛んです。

ただ、オープンイノベーションというのはあくまで手段であり、実現したいことは「新製品開発」や「売上増加」などです。この辺が混同されることが非常に多いです。色々な企業でオープンイノベーション担当部署ができて、担当者の方々と話をしてみると、結局は大学や研究機関との1:1の共同研究がメインの話になることが多かったです(個人の経験だけなので偏っているかも知れませんが・・・)。

もちろん、大学との共同研究や下請け企業への業務委託は悪いことではないです。自分たちの足りない技術やノウハウを外部から入手するということで、これらも企業の事業活動に必須です。ただ、これらの行為とオープンイノベーションは同列であくまで手段なのです。目的に応じて使い分ける必要があります。もちろん、こういったことをちゃんと理解して状況に応じて話す内容を変えられる優秀な人にも多く巡り合ってきました。

ー今の時代だから出来る新しい取り組み

ここからが本題ですが、日本中の各地を挑戦であふれる環境にすることが重要だと思っています。コロナという強制的な外圧によって、遠隔会議や在宅勤務も一気に普及しました。マイナスの側面も多いですが、昼休みにネットでセミナーに参加したり、web上でのコミュニケーションに対する障壁が減ってきたりというプラスの側面を今後にうまく活かしていきたいです。シンラボでもSDGsボードゲームやランチ女子会飲み会などをweb開催にしていますし、今まで制約条件であった距離や時間に関係なく場を共有できる環境になっています。

また、会社で人に会えない反動で会社以外の人とのweb上での交流が増えたという話もあります。そういった交流の中で、日常の閉塞感から脱却して新しいことに挑戦できること、それが個人の成長にもつながるし、社会全体が発展する重要な要素になることは間違いないと私は思っています。時間があるので勉強もできるし、ゆっくりと考えることもできます。今こそ、色々な価値観の仲間を見つけて、自分の視野を広げていきましょう。その一つの選択肢としてシンラボという場もありますし、ちょっと勇気をだせば参加できる新しい場が続々と誕生しています。

今の時代に大事なのは自分の枠を限定しすぎずに、新しい価値観を吸収すること、一緒に頑張れる仲間を見つけること、そういった中からオープンイノベーションを実現することです。オープンイノベーションとは難しい話ではなくて、仲間と共に新しい何かを生み出すことで、それが自分のやりたいことで、社会に貢献できれば最高です。是非、そういったことを皆さんが実現できるようにと思っています。

経済の先行き不安定さも露呈していて、多くの人が安定を求める思考になるのも必然です。このピンチを新しい挑戦の良い機会した人がちょっと先に良い成果につながるとは思います。私も新しいことへの挑戦を始めており、その辺の話は続報で紹介します。

この記事を書いた人
福田
エディター